棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

サクラの死

2015-02-16 11:36:03 | 山郷の暮し
写真は2008-7 9歳と女盛りのころです。

さくらの死を知った人から「ご愁傷様」と言われて正直とまどってしまった。
おそらく語ってくれた方も、ペットの死にたいして飼い主になんと言って良いのか、
直前まで迷っていたのではないだろうか。
「お悔やみ申し上げます」も妙だし、「寂しくなりますね・・」「お力落としで‥‥‥」とも
人間に対して同じ言葉でいいのかと疑問を持ちつつ、
迷ったすえになんとなくでた言葉であろう。

言われた私は返す言葉も思いつかず「もー16年も生きた、老衰でしたから」と、曖昧な返事だった。
もし逆の立場であったなら、少し変だなと思いつつも、やはり「ご愁傷様でした」というのが無難であろうか。
非日常語の持つ力とでもいうか、特異性に言う方も、言われる方も戸惑うものだと感じた。

いわゆる葬式用語とでもいうか、人間かペットか、使い分けがあるのだろうかと、
参考に検索してみると、特にペットの飼い主へのことばはなかったが、
注意をしたい言葉に「元気を出して」は酷なことのようだ。

ペットブームの現在、溺愛していた飼い主に対し、なんと言って良いのか困った経験は多いと思う。
飼い主にとって 人間と同等 であっても「人間ではない」とおもいつつも、
生命の尊厳 に変わりはないと観念的な思いもあるが・・。

まーーなんとも奇妙な内容になってしまいましたが、考えてみるのも面白い。

 
2009年に猫がやって来る


ryusun

つぶやき

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