①よりつづく
※体験搭乗の際にもらった記念品
今回体験乗車した山梨実験線のほとんどがトンネルでした。建設が始まっている東京ー名古屋間も多くは地下を通るそうです。文字通りの「地底超特急」。
リニアの建設が伝えられたとき「地底超特急西へ」を思い出しました。
1966年に放映されたSFミステリー&ファンタジー番組「ウルトラQ」の一編。
1966年は「弾丸列車」とか「夢の超特急」とか言われた東海道新幹線が開業して間もない頃。"ひかり“が4時間弱で東京-大阪を結んでいました。また、国鉄ではリニアの基礎的研究が始まったころです。一般人はリニアなんて知らなかったし、研究していた人たちにとっても、まだ海のものとも山のものとも分からなかったでしょうね。
こんなころに、出来たばかりの新幹線をしのぐ未来の超特急の物語が作られたのです。
時速450kmで東京と北九州を3時間で結ぶ「地底超特急いなずま号」。その推進力は先頭車両のジェットエンジン!先ほども書いたようにリニアなんて思いもつかない時代の産物です。(しかし、これでトンネル内を高速走行した際の、騒音や排気ガスはどうするのでしょう)
この「いなずま号」のマスコミなどを招待した試運転で事件が起こります。
ひょんな事から、大阪に輸送される人工生命M1号のボンベ(確か高圧をかけて細胞が分裂しないようにしていた。見た感じはボンベというよりはカプセル)を入れたアタッシュケースがいなずま号に持ち込まれてしまいます。発車後に発覚し、先頭車両にある特殊な金庫に保管されることになります。保管前に、心無い記者がアタッシュケースを開けて、ストロボをたいて写真を撮ったため、これが刺激となり、保管された金庫のなかでM1号の細胞分裂が始まり、猿人のような姿(姿は何とも間抜けな風貌)になって現れます。
先頭車両の運動席で暴れるうちに電子頭脳(!)を破壊してしまったために、いなずま号は暴走を始め停められなくなってしまいます。
主人公の気転でジェットのついた先頭車両を切り離し列車部分は停止して乗客は全員助かったかと思ったら、先頭車両には、この試運転に潜り込んだ少年が一人取り残されていることが判明します。その頃、終点の北九州駅では暴走したいなずま号を止めるべく、車止め車両(というか重機。ちょっとサンダーバードにでも出てきそうなやつです)がスタンバイ。少年にはあの特殊金庫に避難するように指示が出ます。
そして、M1号と少年を載せ時速600Kmにまで加速した「いなずま号」が北九州駅に到達。車止めも、駅も、周辺の施設も破壊して大クラッシュ!
少年たちの命は?
なんと、大クラッシュの勢いで、M1号と少年の入った金庫は地球周回軌道に乗り無事(?)に人工衛星になってしまうと言う落ち。
確かこんな話でした。
SFとファンタジー的な要素が入ったいかにもウルトラQらしい作品。
この物語の中で、一番印象的に覚えているのが人工生命M1号でも最後の大クラッシュでもなく、物語の始めの頃に描かれた、地底超特急いなずま号が新東京駅の地下ホームに入線してくるシーン。招待客や違法に潜り込む者など様々な人が高揚感、わくわく感をもって車体を眺め乗り込むところです。子供心に羨ましくそのテレビの中の光景を眺めました。そして、まだできたての新幹線にさえ乗ったことがないのに、いつかこんな未来の列車に乗り込みたいと思ったものです。
それから50年も経った今日、映像の中の人たちと同じように高揚感とわくわく感を持って、ボーディングブリッジを渡りリニアに乗り込みました。
私たち日本人は月まで人を送る度胸はないけれど生活に近い物の技術の開発には素晴らしい力を発揮してきました。賛否両論ありますが、そのひとつがこのリニア「地底超特急」なのです。
リニアの側面に書かれたL0系とは、旅客を乗せる営業車両の最初車両を意味し、これからL○○系といった新車両が登場してくるのでしょう。
まだ、“のぞみ"とか“ひかり"といった愛称はついていません。“いなずま"なんてついたら、ちょっと素敵かもね。
2027年、営業が始まったらさっそく名古屋まで「地底超特急」の旅を楽しみましょう。その時は人工生命M1号を乗せないように注意してね・・・
※追伸 気になるニュースがあります。イタリアで常温で磁気浮上による列車の技術、それも専用の路線を必要とせず既存のレールの上を走らせることのできるものが開発されたと言うのです。そのうえ時速500Kmも出せるのだとか。もし本当なら凄い技術のブレクスルーで、日本のリニアの行く末も左右しかねないことです。さて。
※体験搭乗の際にもらった記念品
今回体験乗車した山梨実験線のほとんどがトンネルでした。建設が始まっている東京ー名古屋間も多くは地下を通るそうです。文字通りの「地底超特急」。
リニアの建設が伝えられたとき「地底超特急西へ」を思い出しました。
1966年に放映されたSFミステリー&ファンタジー番組「ウルトラQ」の一編。
1966年は「弾丸列車」とか「夢の超特急」とか言われた東海道新幹線が開業して間もない頃。"ひかり“が4時間弱で東京-大阪を結んでいました。また、国鉄ではリニアの基礎的研究が始まったころです。一般人はリニアなんて知らなかったし、研究していた人たちにとっても、まだ海のものとも山のものとも分からなかったでしょうね。
こんなころに、出来たばかりの新幹線をしのぐ未来の超特急の物語が作られたのです。
時速450kmで東京と北九州を3時間で結ぶ「地底超特急いなずま号」。その推進力は先頭車両のジェットエンジン!先ほども書いたようにリニアなんて思いもつかない時代の産物です。(しかし、これでトンネル内を高速走行した際の、騒音や排気ガスはどうするのでしょう)
この「いなずま号」のマスコミなどを招待した試運転で事件が起こります。
ひょんな事から、大阪に輸送される人工生命M1号のボンベ(確か高圧をかけて細胞が分裂しないようにしていた。見た感じはボンベというよりはカプセル)を入れたアタッシュケースがいなずま号に持ち込まれてしまいます。発車後に発覚し、先頭車両にある特殊な金庫に保管されることになります。保管前に、心無い記者がアタッシュケースを開けて、ストロボをたいて写真を撮ったため、これが刺激となり、保管された金庫のなかでM1号の細胞分裂が始まり、猿人のような姿(姿は何とも間抜けな風貌)になって現れます。
先頭車両の運動席で暴れるうちに電子頭脳(!)を破壊してしまったために、いなずま号は暴走を始め停められなくなってしまいます。
主人公の気転でジェットのついた先頭車両を切り離し列車部分は停止して乗客は全員助かったかと思ったら、先頭車両には、この試運転に潜り込んだ少年が一人取り残されていることが判明します。その頃、終点の北九州駅では暴走したいなずま号を止めるべく、車止め車両(というか重機。ちょっとサンダーバードにでも出てきそうなやつです)がスタンバイ。少年にはあの特殊金庫に避難するように指示が出ます。
そして、M1号と少年を載せ時速600Kmにまで加速した「いなずま号」が北九州駅に到達。車止めも、駅も、周辺の施設も破壊して大クラッシュ!
少年たちの命は?
なんと、大クラッシュの勢いで、M1号と少年の入った金庫は地球周回軌道に乗り無事(?)に人工衛星になってしまうと言う落ち。
確かこんな話でした。
SFとファンタジー的な要素が入ったいかにもウルトラQらしい作品。
この物語の中で、一番印象的に覚えているのが人工生命M1号でも最後の大クラッシュでもなく、物語の始めの頃に描かれた、地底超特急いなずま号が新東京駅の地下ホームに入線してくるシーン。招待客や違法に潜り込む者など様々な人が高揚感、わくわく感をもって車体を眺め乗り込むところです。子供心に羨ましくそのテレビの中の光景を眺めました。そして、まだできたての新幹線にさえ乗ったことがないのに、いつかこんな未来の列車に乗り込みたいと思ったものです。
それから50年も経った今日、映像の中の人たちと同じように高揚感とわくわく感を持って、ボーディングブリッジを渡りリニアに乗り込みました。
私たち日本人は月まで人を送る度胸はないけれど生活に近い物の技術の開発には素晴らしい力を発揮してきました。賛否両論ありますが、そのひとつがこのリニア「地底超特急」なのです。
リニアの側面に書かれたL0系とは、旅客を乗せる営業車両の最初車両を意味し、これからL○○系といった新車両が登場してくるのでしょう。
まだ、“のぞみ"とか“ひかり"といった愛称はついていません。“いなずま"なんてついたら、ちょっと素敵かもね。
2027年、営業が始まったらさっそく名古屋まで「地底超特急」の旅を楽しみましょう。その時は人工生命M1号を乗せないように注意してね・・・
※追伸 気になるニュースがあります。イタリアで常温で磁気浮上による列車の技術、それも専用の路線を必要とせず既存のレールの上を走らせることのできるものが開発されたと言うのです。そのうえ時速500Kmも出せるのだとか。もし本当なら凄い技術のブレクスルーで、日本のリニアの行く末も左右しかねないことです。さて。
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