安くて美味しいワインはどれ? 安旨ワインつれづれ(安旨ワインと日々の出来事)

安くて美味しいワインを探し求めて東奔西走!ワインだけでなく、様々なお酒や出来事もアップしていきます。

うなぎのひつまぶし と アルパカ・カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー2014

2015-07-11 14:57:20 | ワイン
夕飯は肉料理だと聞いていたので、久しぶりにアルパカのカベルネ/メルローを買って帰りました。
帰宅してみると、メニューが大幅に変更になっていて、うなぎのひつまぶしと回鍋肉という不思議な取り合わせに。

うなぎにはよく赤ワインを合わせます。いつもはコート・デュローヌなどのちょっとスパイシーな感じの物をチョイス。
うなぎは魚ですが濃厚なタレの蒲焼きとは赤ワインは相性がとてもいい。と言うことで、買ってきたアルパカもこのまま開けることとなりました。
もちろん回鍋肉とも問題はありません。

チリ産のアルパカ・カベルネ・ソーヴィニヨン/メルローは雑誌「一個人」で1500円以下のワインで3位にかがやいてから巷で人気の一本です。
いつ飲んでも安定した品質で、柔らかい香りと甘すぎない果汁味と控えめな酸味、そしてシッカリとしたタンニン、これで500円弱はコストパー高い!
今回も楽しめました。

安旨ワインの鑑と言えるワインですな。





やっぱり観たい!レジェンダリー版「キングコング対ゴジラ」

2015-07-09 22:37:21 | 怪獣のことならこちら
モスラ、ラドン、キングギドラが登場し、まるで地球最大の決戦のリメイクのようなレジェンダリー版「ゴジラ」の次回作。そして元祖日本でも庵野・樋口の強力コンビによる新生「ゴジラ」とこれから楽しみばかり。
それに加え、「パシフィックリム2」そしてキングコングの新作「ゴング/スカル・アイランド」も撮影中と往年の怪獣少年にはたまりません。

こうなるとどうしても夢を見てしまうのが、ハリウッド版のゴジラとキングコングの一大対決です。新作のキングコングはレジェンダリーが版権を取得して作製しているわけですので、現実味を感じてしまうのは、私だけでしょうか?



東宝映画のキングコング対ゴジラは、1962年に東宝30周年記念映画として製作されました。総天然色、東宝スコープの超娯楽巨編です。



この映画でゴジラはその出生の秘密を内に封印してスクリーンに帰って来ます。過去2作、特に最初のゴジラは幻想映画と言えます。異なる時空に棲む巨大生物と現代社会の思いもよらない遭遇、そして両者とも不幸な結末。しかしこの「キングコング対ゴジラ」では、明るい陽の下、ゴジラはスターとして暴れまわりました。怪獣映画の誕生です。
一方、アメリカから招かれたキングコングも同様で幻想映画からモンスターにこの映画で変貌を遂げます。高層ビルをよじ登る程度の大きさから、ゴジラと対決しえる45mもの怪獣となって登場しました。
その上、ゴジラは放射能の火炎放射という、飛び道具があるのにゴングは素手では不公平という日本人的発想からか、帯電体質になったコングは雷からエネルギーを補充し、組み合った相手を感電させる能力を得てゴジラに挑む事となります。

70年台終わりの頃だったか、確か宝島社からキングコングの研究本が出ていました。何人もの筆者がいろいろな角度からキングコングについて書いている本でした。
そのなかで、キングコングのリメイクもしくは新作が、本国アメリカではなく、なんと日本のゴジラ映画だったことを嘆いている記述がありました。それを読んで分かってないね、この人と憤慨した覚えがあります。まぁ、その頃のゴジラは地に落ちた存在だったので、それを見てそう言ったのかも知れませんが。
でも、その筆者が、今のこの状況を見たらなんて言うでしょうかね。

さて、このキングコング対ゴジラは、超娯楽大作の名に恥じないスケール感を持っていました。舞台は遥か北の北極海と赤道付近の南海の孤島から始まり、東日本や東京を巻き込み、最後は富士山麓で合間見れ、熱海城を破壊しながら両者大海原に落ち、ドローとなって、別れて行く。
総天然色つまりカラーと横長のワイド画面が持つ特徴が各所で効果的に使われ物語を盛り上げていきました。おっと、忘れてはいけない、伊福部昭の音楽も!

物語は軽いコメディタッチで話が進んでいきます。特に有島一郎の怪演が素晴らしい。そして、高度経済成長に向かい始めた日本も映し出しています。テレビという新しいメディア、宣伝広告の台頭、アパートに代表される文化的な暮らし、科学が作り出す新素材等々。

ゴジラが腕の関節をコリコリ鳴らしたり、キングコングの着ぐるみの完成度がいまひとつなど、ちょっと注文をつけたいところは多々ありますが、全体的にテンポもよくまとまっていて楽しめる作品であることは確かです。

この夢の対決が再びハリウッド版で観ることが出来るといいのですが・・・
その時は、またキングコングは巨大化しなければなりませんね。





追伸 いつも思うのですが、アメリカ版、日本版問わず、キングコングは南海の孤島で捕らえられ現代社会に連れてこられる訳ですが、どうやって運搬する船に運び込んだのでしょうか。あれだけの巨体です。そして未開の島には重機はありません。映画じゃいつもこの部分スルーです。
(何めんどうな事言ってるかって?)







ワインのコルク栓は神話? コルクとスクリューキャップ

2015-07-08 11:09:46 | ワイン
ワインは良くも悪くも一期一会のお酒で、封を開け飲んでみないと、美味しいか、自分に合うか、大失敗かわかりません。
ショップで、ボトルを手にしラベルを読み、胴をさすり味わいを予想して一本を決めていきます。
家に帰り、ソムリエナイフでコルクを開けグラスに注ぎ、さて・・・
ある意味、博打みたいなのがワインの醍醐味(?)の一つかも知れません。

最近テーブルに載るワインの多くはスクリューキャップとなっています。ここ数年で急速に増えました。
コルクをオープナーで抜くという儀式がワインらしさを醸し出していた訳ですから変わってきたものです。
業界も何とかこの儀式を、スクリューキャップに取り入れ、ワインらしさを保とうとしているよう。



斜めに持ち、キャップの部分をしっかり手で固定してボトルの胴の方を回し開封する云々。
世の中スクリューキャップの飲み物はごまんと有るわけで、別にいつも通りにひねればいいわけなんですが、儀式性を持たせたい気持ちはちょっとはわかる気もします。
ただ、使いだすと便利なもので直ぐに飲めるのが、デイリーにはいいですね。また、やっちゃったことがあるんですが、キャンプにソムリエナイフを忘れるというやつ。こんなトラブルの心配もない。
デイリーワインだけでなく、高級ラインにもちらほらスクリューキャップの物が見かけられるようにもなりました。



最初は経済的な意味合いからスクリューキャップが採用され始めたのかと思っていましたが、どうやらそのような事から始まったのではないようです。
コルクだろうが、スクリューだろうがつまり蓋であって、中味が漏れないように密閉が保たれていいのです。そこで昔はコルクぐらいしか適したものがなかったわけなのですが、現代はもっといいものがあるというわけです。
コルクによる封はカビや開封時の屑の混入などワインの品質低下をまねくことがあります。特にコルクのカビや質の悪いコルクによる汚損はある調査では、2-5%またはそれ以上あると言われていて生産者側としては頭の痛い問題です。作り手としては品質の安定したものを世に送り出したいわけですから、対策を立てなければなりません。
また、初めにワイン選びは博打のような面があると書きましたが、本来なら消費者も傷んだ物などは買いたくはありません。
それから、よくワインはコルクを通して呼吸をし空気を取り入れて熟成すると言われましたが、これも間違いで、熟成に新たな空気つまり酸素は必要ないそうです。密閉度が高いスクリューキャップで長期保存されたものの方が、状態がいいいことも確認されているとの事。こうなるとスクリュキャップにドンドン移行しそうなのですがそうは行かないのが世の常。伝統とか商品価値の低下を恐れてなかなか進まない。だってこれも先ほど書いたように、コルク栓はワインの象徴的なものなんですから。
高級レストランで、ソムリエがスクリューキャップをカチッでは様になりませんよね。
でも、そんなワインのにまつわる周辺事項のを優先していては本末転倒。主役のワインが良くなければならないのです!
シャブリの銘ネゴシアン、ラロッシュもグラン・クリュをスクリューキャップにする等の挑戦を始めているとも聞きました。いつの日か五大シャトーワインがスクリューキャップになる日が来るかも知れません(そうはならないだろうなぁ)。



スクリューキャップになってもワインの一期一会性は変わりません。それこそがワインのワインたるところではないかと思うからです。


追伸 でも、本音はやっぱりコルクがいいいなぁ。なんて私みたいなのがいるから、スクリューキャップの推進が邪魔されているのかもね・・・

ブドウの守護聖人の名前を持つ ミッション・サン・ヴァンサン・レゼルブ2012

2015-07-06 23:36:25 | ワイン
フランスはボルドー、ブドウの守護聖人サン・ヴァンサンの名前のワイン、Missiion Saint Vincent Reserve です。
聖人のいわれは諸説あり、それについては別に調べていただくとして、さっそく頂いた感想を。
コショーのようなスパイシーまたは火打ち石のような香りがします。タンニンはそれほどではありませんが、酸味は案外強い。そしてとてもドライです。
ミディアムボディと記されていますが、どちらかというとライトボディじゃあ無いですかね。
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローからできているボルドーですが、なんかそれらしくないっていうのが率直な所です。
サン・ヴァンサンの名前のついたワインは他にもありますが、これにはブドウの守護聖人の名前に加えMissiion(伝道)の言葉もついています。でもそのわりには、ワインの素晴らしさ、それもこのワインが造られたボルドーの良さは伝わってこなかった気がします。

やまやで、780円。選ぶのに迷った南アフリカのピノタージュ/シラーの方が面白かったかもしれません。



8000年の歴史、グベブリ製法。ジョージアのワイン。

2015-07-06 05:56:24 | ワイン
旧ソ連から24年前に独立したグルジアが、今春に国名をジョージアに変更しました。そのジョージアで伝統的に作られていたワインの事が、先日新聞に載っていました。



2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されたグベブリという醸造法で作られるワインで、果汁だけでなく、種や果皮、果肉などもいっしょに陶器のカメに入れ、土中に埋めて発酵させるそうです。
タンニンの含有量が多く、防腐剤の使用を抑えられ上、フィルターや清澄剤を使わない自然なブドウの味が特徴とも解説されていました。



まだまだ、世界には知らないワインがあるものです。このジョージアのワインは最近じゃ日本でも手にいれることは出来るようで、ネット上でも数多く販売されていました。

カメで醸造する方法は、初めて聞きましたが、古代まだガラス製のビンが発明される以前は、ワインの貯蔵に素焼きのカメや壺を使っていたそうです。そのカメや壺の口を閉じる際に、中味の情報を蓋の部分に記しを付けたのが、エチケットつまり今のビンに貼られているラベルの元だとも云われています。ワインの歴史も調べてみると興味はつきません。

このジョージアのワインも機会があれば飲んでみたいですね。


※グベブリの醸造方法のイラストは大阪退屈日記さんのページからお借りしました。