鳥撮り's blog

自宅周辺の野鳥を撮りためました

過去のブログより 1994年 帝塚山学院日中友好チベット踏査・教育学術隊の記録 その9トレッキング

2014年03月21日 | 野鳥

8月10日。今日のテント場からチョモランマやカンシュン氷河が見えると言うことで隊員の歩みにも力が入る。
ところがまもなく我々の地図ルートが間違っていることがわかり、大慌てする。この辺りに入山した外国人の
記録もなく、ましてや詳しいルート図なんかない。現地ガイドとして雇ったテンバが草をかき分けルートを探す。
道が見つかったものの、森林帯を急勾配で、周りには杉に似ている木がたくさん生えている。登ること約1時間
で見晴らしのいい草地に出る。ここから先は平坦な草地のようだ。まもなく青い水をたたえた湖が出現した。



【左の写真】青い水をたたえた湖                   【右の写真】青い水をたたえた湖 

今日はなかなか天気が回復しない。朝からずっと曇で、チョモランマはその片鱗も見せてくれない。見晴らし
のいい所なのに残念と隊員一同!まもなくヤク隊が追いついてくる。目の前に今日のテント場が見えてきた。
今日は順調に進んだ。ここのテント場は見晴らしがよく、チョモランマを見るには格好の場所だ。



【左の写真】本隊に追いついたヤク隊                【右の写真】遠くに煙が...ゴンパかな 

チベット人ガイドの相談して明日は休養日に決定!ここ数日の間に天候が回復しないとチョモランマを目の
前で見るという我々の計画の大半が未完成で終わってしまう。何としても明日の天候回復を祈るしかない。


明けて8月11日。相変わらずチョモランマ方面は雲で覆われている。仕方なくテントで雑談!!。10時頃になって
「山が見える」の声があり、全員が高所にもかかわらず丘に駆け上がる。マカルーは目の前だ!チョモランマが
雲の中に頂上、肩、サウスコルを見せてくれた。とうとう見たぞマカルー、チョモランマ!この後も祈る気持ちで
待つが雲は厚く、山々はその雄姿を見せてくれることはなかった。
昼食後はヤク使いのチベット人のテントを訪問して、チベット名物バター茶をごちそうになる。バター茶は煮立てた
お茶にバターと塩を入れて撹拌して作る。
味はコンソメスープにバターを入れてような感じがする。慣れない味で、なかなか全部飲み干せる代物ではない。
ちなみに隊長はバター茶を口に含んだ瞬間にはき出していた!



【左の写真】雲の中にマカルーが...                 【右の写真】氷河も見える 

あこがれのチョモランマが雲の中にその姿をかいま見せた


最新の画像もっと見る

コメントを投稿