最後まで諦めない希望

　私の大切な民謡人が大病に陥ってしまった。　私は春のコンサートを本格的に行うことを半分諦めかけた。　その方が力を貸してくれないと全く形にならないからだ。　その方は、私と初めて会った日、無条件の笑顔を振りまき私に近寄ってきた心の素敵な方であった。　私は、その時から密かに、その方と一緒に組んでコンサートを行う夢を持つようになっていった。

ある民謡大会後に私は大人げなくはぶててしまい一時的に連絡を絶った。　もうこれでお付き合いをすることもなくなると一人考えていた。　ところが１年が経った頃、１通のメールが届く。　「お久しぶりです、お元気ですか」と嬉しい懐かしい言葉であった。　私は素直に嬉しく、胸に秘めていた春のコンサートの夢を語った。　その方は電話の向こう側で驚きと共に喜んでくれた。

そんな方が今、厳しい現状に立たされている。　私は、きっとその方と素晴らしいコンサートを開くために民謡人生があるのだと信じている。　なので、心配はしない、絶対に回復され元のように素晴らしい民謡を奏でられることであろう。　必ず良い結果を報告してくださることを天に私は祈った。　その方は私とのコンサートを希望に思ってくださっていると述べてくださった。

もし復帰され、本当の二人の夢が実現するならば、観客がたった２名（母と民謡歌手さんの友人の２名）だとしても・・　観客の人数だけでなく、とてつもなく素晴らしい民謡コンサートになることは間違いなさそうである。　私は、多くの知らない方々を会場に呼べる力や宣伝力など全くございません。　なので、プライベートなコンサートにする可能性が今のところは高いです。

費用は、チケット料金が発生しませんので、全額私が負担することとなりますが、これはお金の問題なんかじゃありません。　大切な方の命や人生も賭けてのことですので、私は自分の出来ることを全てを行い、後悔の全くない形の道を模索し最大限の努力を行うだけでございます。　私に命がある限り、いつの日か書にして残しておきたい。　民謡は決して多くの人数が観るものだけが素晴らしいものであるとは限らないのです。

私は、初めて、くれ絆ホールの舞台上で隠岐しげさ節を弾いた時に鳥肌が立った。　気持ち良かった。　今度は、私の大切な方に舞台上で弾ききっていただきたい。　それが、もし叶うのならば、民謡歌手さんも、出演者全員が至福の喜びと達成感を味わうことが出来るであろう。　多くの人に観に来てもらうことが出来なくても、私を始めとする出演者にとっては、特別なコンサートになることは確かだと思うので、私は頑張ります。

民謡の神様、どうか私達に奇跡をお与えくださいませ　　どんなに小さくてもいいので、コンサートを成功に導いてくださいませ　　ファンの皆様、いつもご拝読、誠にありがとうございます　


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