民謡人の宝庫 島根県 隠岐の島 第３話

島根県安来市で出会った運命の民謡人じろうさん彼は私が音戸大会にお誘いした代わりに島根県隠岐の島での大会に私を誘ってくれた　　彼と共に初めて渡った隠岐の島　そこは宝人の宝庫であった　隠岐を目指す民謡人は皆、素晴らしい方々ばかりであった　私はこの頃から、民謡大会で出会えた素晴らしき仲間の多くに、このことを伝えてゆくことになる

じろうさんに案内された隠岐の島、会う民謡人の誰もが初めての人ばかり・・　そんな中、一際ステージ上で輝く民謡人がいた。　素晴らしい三味線伴奏をする二人組　　私はその時には全く知らなかったのだったが民謡歌手のお母様だったことを後で知る。　隣の伴奏者は妹さんだという。　その華やかな三味線の音　それはまるで隠岐に咲く美しい華そのものを連想させる生きた音だった。　隠岐の島には、とんでもなく素晴らしい三味線奏者が存在することに私は驚きを隠せなかった。

今、よく思うことがある　なぜ民謡魂に出演されないのだろうかと　このペアの魅力輝く音を聴くためには、今のところ隠岐へと渡るしか方法がない。　本土の民謡ファンは、もしかしたら一生涯に渡り、その素晴らしき音玉を聴くことなく、この世を卒業されてゆくのだろうかと考えただけで私は心の中で涙が出そうになる　隠岐の島あこな会の皆様へ　皆様は、本当に幸せな民謡人だと私は思う。　私は心から先生方を尊敬し、これからも生きてゆきます。　先生のしてくださったこと、民謡愛、全てを抱え、時には思い出し、勇気を頂き、これからも民謡を愛して生きてゆきます。　ありがとうございます。

私は、その時、たまらず失礼ながら、その三味線伴奏の先生に「ファンです握手していただけませんか」と無謀なお願いを告げた。　先生は意外にも笑顔で私とシェイクハンドをしてれた。　私は感激のあまり、手がまるで磁石に化してしまい　なかなか離せなかった　そのわずかな時間のことが、それからの私の民謡人生に於いて、どれだけの勇気と活力を授けてくれたかは計り知れない　私は隠岐の島での大会　隠岐しげさ節全国大会に毎年参加することを楽しみに生きていった。　

それから３年後・・　隠岐の先生は私に新たな力を貸してくださることとなる。　それが、私の念願の夢であった（主催民謡コンサート）お祝いコンサートだった。　その舞台で先生は華々しく唄ってくださることとなった。　更には旦那様も隠岐独特の味のある踊りで華を添えてくださった　　これは第２５回隠岐しげさ節全国大会で見事唄の上級部門にて優勝された、赤田鶴子先生（広島県）の８０年を祝うために私が考案し開いたコンサートでした。　

そのコンサートのために隠岐の島から広島県江田島市まで遥々車で来てくださり宿泊し、翌日、呉市音戸うずしお会館に来てくださったのでした。　その時の模様がこちらの動画です。　ご夫妻先生、お元気ですか。　先生と過ごせた楽しかった日々、それはこれからずっとずっと私の心の民謡の宝物として残り、輝く音の素として生きてゆきます　先生が私のために教えてくださったこと、怒ってくださったこと、注意してくださったこと、そして何より素敵な笑顔をくださったことを私は決して忘れることはありません。　その素晴らしき先生方の動画を貼らせていただきます。

お祝いコンサート　隠岐相撲取り節　後半４


先生、この動画を是非、１０年後、いや２０年後に観てみてくださいませね　　ご夫妻先生、あの時は誠にお世話になりまして、ありがとうございました　　生涯、そのご恩は忘れることはございません　

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