よろずのモノ語り(『近代建築撮影日記』別館)

近代建築以外のよろずのモノを
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工場夜景撮影~オールドレンズで「光条」を撮り比べ・SONY/MINOLTA Aマウント篇~(姫路市網干区)

2021年02月01日 00時22分00秒 | カメラ・写真

住んでいる、兵庫県姫路市の網干はレストランとして再生された旧網干銀行湊倶楽部やダイセル異人館、山本家などの質の高い近代建築や町家が素晴しいが、臨海部のダイセルと日本触媒の工場夜景も近畿圏有数の規模と美しさを誇る。

今回は、「光条」に主眼を置いて工場夜景を撮影した。
「光条」はクロスフィルターで出す方法もあるが、多角形のレンズ絞り形状により点光源が四方八方への光線となって撮影されるもの。


使用カメラはSONY α550。
ミラーレスではない、一眼レフカメラ。
カメラとセットのレンズは現行品の DT 18-135mm F3.5-5.6 SAM。
そのレンズで写したものが下の2枚で被写体は日本触媒工場。

18mm


ズーミングして135mm

14本の光条が出ている。
絞り羽根は7枚なのでその倍の光条が出たということになる。


フイルム時代、1990年代のオールドレンズでも試してみた。

MINOLTA ZOOM 75-300mm f4.5-5.6

75mm


300mm

これも14本。

SIGMA ZOOM 100-300mm f4.5-6.7 DL


100mm


300mm

こちらは8本で、すっきりとした線として表現された。
絞り羽根は8枚でその数の光条が出たということになる。

絞り羽根の枚数が
奇数の時は倍の本数の少し太い光線で写り、
偶数の時は同じ本数の細い光線で写る、
ということになる。

もう一本試してみる。
COSINA AF ZOOM 70-210mm f4.5-5.6 MC MACRO

現在コシナはフォクトレンダーなどのブランドで写りの良いニッチなレンズで知られる。
当時は、こんな感じの廉価レンズを作っていたのだ。しかし、金属胴鏡でずっしりと重く、存在感は有る。

70mm


210mm

こちらも8本だが、光線が少し短い。
同じ8枚羽でも各レンズの絞り形状が異なるため、表現の違いとなって現れるようだ。
こればかりは、写してみないと分からない。

好みの違いは人それぞれだと思うが、私個人的には SIGMA ZOOM 100-300mm f4.5-6.7 DL の光条がお気に入りだ。
そこで、明るく輝くダイセルの新設工場を同レンズで撮影してみた。

135mm


300mm

うん、キラキラ美しい。

解像度や収差など細かいことを言い出すと現行レンズには及ばないだろうが、光条の美しさは現行レンズより余程良いと思う。

これらのレンズは、マウントアダプターを使えばα7シリーズなどのミラーレスカメラでも使える。
数千円で入手できるので、オールドレンズを複数入手して自分好みの光条が出るレンズを探してみてはいかがだろうか?

※表題写真は SIGMA ZOOM 100-300mm f4.5-6.7 DL で撮影したダイセル工場。よく見ると、なぎさ公園で工場夜景を撮影している人が写っている。



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