朱鷺書房 刊『古寺めぐりの仏教常識』は浄瑠璃寺住職の佐伯快勝さんが1985年に書いた書物。古い本だが、現在も書店で入手可能。
仏像めぐりを始めてから、仏像の本をいくらか買ったが、仏像のことしか説明していないのが殆ど。
しかしこの本は、お寺のこと・仏像のこと・仏教のことを総合的な観点で分かりやすく説明している。
たとえば、伽藍の変遷、仏像の変遷、仏教の変遷を何故こうなったのか、それぞれのかかわりはどうなのか?といった視点で解説してくれる。
仏像だけを見ても、木を見て森を見ずという事態に陥る。寺全体を見ないと多くのことは見えてこない。
その、多くのことが見えるようになるための、基礎を学ぶに最適の一冊といえる。
aikoの好きなシングル曲ランキング - gooランキング
ちょうど良いタイミングでこんなランキングがあがってました。
私の一押し『蝶々結び』はギリギリベストテン入り。
1~3位は
『カブトムシ』
『花火』
『ボーイフレンド』
1999~2000年の全盛期の名曲群。私もこのへんからファンになりましたね。
aikoは容姿、曲調ともにストライクでした。
そして、個人的には2003年
『蝶々結び』
『アンドロメダ』
『えりあし』
が最高の当たり年でしたね。それぞれ10位以内にランキング。
だけど、一番欲しいシングルは『かぶとむし』のアナログプロモ盤です。
ジャケットが良いんですよ。(表題写真参照)
aiko唯一のアナログなので欲しいのですが、びっくりするような高値(10万とか)で取引されています。
前奏が無く、aiko特有の息を吸うブレス音からいきなりはじまる。
『蜜の味』と云うドラマの主題歌らしい。
いまどきのアーティストに無い古風な良さがあるのがaiko。
当の私は、2003年の『蝶々結び』をピークに、ファンとしては下降線で、
ここ数年は出る曲が同じ曲にしか聴こえなくなってきている、末期症状か。
それでも好きだ。CDは初回限定版を必ず買っている。
スタンスが変わらない、変えない、だから同じ曲に聴こえる?
しかし、それが良いんだ。変えずに続けることは素晴しい。
だから、支持し続ける。
変わらないモノには安心感がある。
いつまでも変わらないaikoに乾杯。そして、おめでとう!
今日、良い夫婦の日はaikoの36回目の誕生日だから。
aiko『ずっと』(初回限定版)2011/11/23発売
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%9A%E3%81%A3%E3%81%A8-aiko/dp/B005XUTWEC
さて、約20年ぶりに古寺巡りを再開したわけですが、
そのきっかけは、2011/9/18に訪れた浄土寺です。
国宝浄土堂
東大寺大仏・大仏殿の鎌倉復興に尽力した俊乗坊重源により開山された当時の建物。
大仏様(天竺様)と呼ばれる様式で、東大寺南大門と並んで数少ない現存例です。
安置されている御本尊、阿弥陀三尊像は国宝で快慶作。
大きく美しい仏さんに圧倒されました。両脇侍の観音菩薩、勢至菩薩は美しいシンメトリーを成しています。
浄土堂は西(西方浄土)を背に建てられており、阿弥陀様の背後の蔀戸(しとみど)を開けると西日が入り、堂内全体が朱赤に染まり、阿弥陀様御来迎の風景が演出されるそうです。
当日は曇りでその様子は拝めませんでしたが、それでも神々しいお姿でした。
八幡神社拝殿
これは重要文化財。左奥に少しだけ見える赤い建物は本殿(重文)です。
敷地内に神社があり、神仏習合の名残を感じます。
この見仏をきっかけに、奈良・京都へと向かうことになるのです。
さて、前回述べた通り古銭収集が一番長い趣味なのですが、いかんせん多趣味につき古銭に対して金銭を多く割くわけには参りません。
そんなことで、雑銭の中から面白い珍品(かもしれないモノ)を見つける術に長けてきます。
今回紹介するのは「天保通宝 本座銭長郭」の裏面、右縁に十字刻印が見受けられるモノ。
天保通宝の刻印は側面左右に桐刻印がありますが、このような刻印は聞いたことがありません。
小判などの金銀貨には、両替商が刻印を打つことがあるのですが、天保通宝に両替商の刻印があるとも思えず素性が分かりません。
文献やネットで同じような物も見付けられず、新発見の珍品だと勝手に思い込んで楽しんでいます。
誰か、お分かりになる方おられませんか?
11月11日に発売されました。
初めて買ったのは、まだ小学生だった、1978年。
以来30年以上、古銭集めは最も長く続けている趣味になります。
今回、掲載された平成22年の50円と5円硬貨の発行枚数に注目!
51万枚で戦後最低枚数の特年貨幣となっています。
詳細は
http://www.jnda.or.jp/katarogu/index.html
『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』に不満を抱いていた諸兄諸氏に朗報です。
本編でカットされた部分を再編成して挿入。
エンディングは新たに作画されたようです。
そして、音響を作り直したということで、効果音は従来の物に差し替え、
音楽も宮川サウンドに差し替えられているのか?(個人的にここが一番気になる)
公開期間:2012年1月28日(土)~2月3日(金)レイトショー(予定)
(東京)シネマート新宿 (大阪)シネマート心斎橋
詳細は
http://yamatocrew.jp/crew/info/111114
写真をやっている者にとって「岩波写真文庫」の撮り方・見せ方は大いに参考になります。
さらに、学術研究者にも参考になるだけの質を保っています。流石は岩波。
1950年代における世の中のありとあらゆる物を被写体として、全286冊。
B6判64頁の小さな本に約200枚の写真を詰め込んだ濃密な内容で、当時の定価は100円でした。
写真を芸術作品として見せるのではなく、
物事の在りのままの姿をあらゆる角度から淡々と見せてくれます。
写真本来の役割を再確認させてくれるシリーズです。
オールモノクロながら、安易なカラー写真より綺麗だと思うのは私だけではないでしょう。
普通の写真集は大きくて邪魔になりますが、
小さくて薄いこのシリーズは何冊でも所有することが出来ますね。
さて、この岩波写真文庫の中に各都道府県の新風土記と云うシリーズがあるのですが、先ごろの「神田古本まつり」で復刻ワイド版の全揃いを達成しました。初めて手にしたのは1992年頃だったから、かれこれ20年かかってやっとです。
しばらくの間、最後の千葉県だけ小さい旧版だったのが、全て復刻ワイド版で揃うと、本棚に並べ甲斐もありますね。
この都道府県のシリーズは、近代建築や町並みの当時の姿を知る貴重な資料になります。
-関連-
※古本寅の子文庫の通販ページに全286冊が表紙写真付きで紹介されています。
※お薦め本赤瀬川原平『戦後腹ぺこ時代のシャッター音―岩波写真文庫再発見』
今は無き第一家電が作成したスーパーアナログレコード、
DAM「マニアを追い越せ!大作戦」のシリーズは
昭和50年代から平成の初めまで作られていました。
メンバーズクラブの景品だったのですが、45回転重量盤と贅沢なつくりです。
しかも、最高の音質を追求するために、オリジナル録音した音源を使っている盤もあります。
私の所有する盤の中で最も高音質なのがこのシリーズです。
170余りが世に出ましたが、そのうち21枚を手にしました。
追記:DAMのレコードは170余り出ましたが、全てがマニアを追い越せのシリーズではないようです。
今日、あっ、もう昨日か、
リサイクルショップでそのシリーズを8枚もゲット。
以下、そのいくつかを紹介。
16チャンネルのマルチトラックから、トラックダウンする過程を聞かせてくれる
それぞれの元素材→イコライジング→エコーと個別に聴かせた後、
音を一つづつ足して行き、イコライジングしたりエコーをかけたり。
そして完成したものをフルコーラスで聴かせてくれる。
使用された曲は、TVCMで良く耳にする「ハッスル」
アナログ録音とデジタル録音の聞き比べ企画
アナログの勝ち!
デジタルはヒスノイズが無いが、硬くて伸びが無い。
オリジナル録音でデューク・エイセスの渋いコーラスの魅力を余すことなく引き出している
ジャンルを問わず、アナログの魅力を様々な手法で追求した、宝のような盤たちです。
「LPレコードの音質はCDより良い」と云うのは私の持論。
特にトランペットやシンバルの金属音の響きはぜんぜん違います。
そして、打楽器の叩く、弦楽器の弾く音の切れに臨場感があります。
そんなことで、テンプレートもアナログレコードになっています。
ところで今回は言葉で説明するより、音の成分を視覚化してCDとLPレコードの違いを検証してみようと思います。
高速リアルタイム スペクトラムアナライザー「WaveSpectra」と云うソフトを使って、同じ曲の同じ部分でCDとLPレコードの波形を比べてみました。
【1】CDを24bit/96kHzでアップサンプリングしながらPCに取り込んでみました。
CDのサンプリング周波数は16bit/44.1kHzなので、アップサンプリングしてもそれ以上の音質にはなりません。(下図1)
※図の縦軸はdB(デジベル)で音圧レベルを表わし、
横軸はHz(ヘルツ)音の高さ(振動数)を表わしています。
横軸は左からひとメモリごとに20・30・40・50・60・70・80・90・100
100の次は200・300・・・1k(1000)・2k・3k・・・10k(10000)
そして20k・30k・40k・右の端っこが48kHzとなります。
図1(クリックで拡大できます)
原理はさっぱり分かりませんが、音の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でデータ化しなければ元の音の周波数を再現できないらしい。
96kHzでサンプリングすれば、図の右端の最大値48kHzまで再現できることになるが・・
CDの音の周波数は約20kHzまでなので、96kHzでアップサンプリングしても元々無かった20kHz~48kHzは当然再現できません。
【2】アナログレコードの音をサウンドカード「Sound Blaster Audigy 2 Value Digital Audio」を使って24bit/96kHzでサンプリングしてPCに取り込んでみました。(図2)
※レコード再生機材は、ターンテーブル:Technics SL-1200 MK4、カートリッジ:DENON DL-103、昇圧トランス:DENON AU-103、フォノイコライザー:SOUND PE50、モニターヘッドフォン:audio-technica ATH-A900。
これらの再生機器についてはこちらで紹介してます。
図2(クリックで拡大できます)
20kHz以上の部分にもしっかりと音が入っているのが見て取れます。
さて、以上のように音のデータを視覚化すると、LPレコードの音がCDより優れているということが理屈では理解できます。
しかし、人間の耳には20kHz以上の音は聞こえないと云われています。
ということは、先に述べたような金属音の響きが違うとか、叩く・弾くという音に切れがあるというのは、気のせいでしょうか?
いやいや、気のせいじゃないでしょう!自分の耳を信じますよ。
20kHz以上の音も聴こえている、もしくは音圧を感じているのだと思います。
現在、1960~80年代の懐かしいLPレコードは安価で入手できます。みなさんも、耳にリッチなアナログライフを始めてみませんか?