表題写真にある自作ラインセレクターの話だが、
少し遡って話しはじめよう。
先日、合研LABの手作りフォノイコライザー、GK03Dを購入した。
手作り感あふれるGK03D
このフォノイコの実力はたいした物で、今まで聞こえなかった音まで聞こえる感じがする。
プレーヤー1台に対してフォノイコが増殖してきたので、
ラインセレクターがほしくなったが、高級オーディオ用は高い。
しかも、プレーヤー1系統→フォノイコ3+ステップアップトランス1=4系統→パソコン1系統
という構成なので、入力用と出力用の2台が必要。
手作りのGK03Dを見てしまった影響か、自分で作ろうと思った。
ネットで必要な物を調べて、秋葉原で買出し。
重要な部品はロータリースイッチ。
4回路のものを2個買って2台作る予定だったが、
8回路という凄いスイッチを見つけ、急遽設計変更。
8回路だと、1台・1スイッチで切り替えが出来る!
接点には銀を使用しているというので、音質的にも問題ないだろう。
ほかに
高級RCA端子
PC OOCのシールド配線
無鉛銀入りハンダ
金属製ケース
音質にこだわってパーツをチョイス。
しかし、金属ケースの穴あけに電動ドリルが必要というが、結構高い。
予算がオーバーしてしまう・・・
翌日、いつも行っている骨董市。
使い古した電動ドリルをたったの1000円でGet。
喜び勇んで帰宅し、その日のうちに作業開始。
初めてなので、位置が若干ブレた所もあるが、
穴あけ作業は比較的簡単に終了。
多数の配線をハンダ付けする作業の方が大変だった。
そして、完成。
「Phono Selector」と命名。9組のラインケーブルが出入りする。
プレーヤーから3種のフォノイコとトランスへ、4系統の切り替え。
トランスは、MC・MM別系統の入力端子を持つフォノイコ・PE50のMMに繋いだので、
PCへの出力は3系統になる。
音質は上々。ノイズも乗らない。
棚も自作。
寸法は200(W)x200(D)x312(H)材料費は450円。
調子に乗って、普通のラインセレクター(一番下)も自作。
ちなみに、LUXMANのシールを貼っているケースは「月刊Stereo」 2012.1
付属のデジタルアンプをアクリルケースに入れたもの。
このラインセレクター、シールド無しの配線とアクリルケースのせいか
ハムノイズが乗っていたので、アルミホイルを内部配線に巻いてみると、
ノイズが殆んどなくなった。