夏バテ気味のときによいとされるのが、栄養豊富で整腸作用も期待できるネバネバ野菜のようです。
オクラ、山いも、モロヘイヤのネバネバ成分であるムチンは、胃の粘膜を保護し、たんぱく質の吸収を促してくれるのだとか。冷たいものの飲み過ぎなどで、胃にダメージを受けがちなこの時期に食べると、夏バテ解消に力を発揮してくれるかもしれませんよ。
さらに、オクラにはペクチンというネバネバ成分もあります。ペクチンは水溶性食物繊維で、整腸作用があるといわれています。
●オクラ
ペクチンやムチンのほかにも、β-カロテン、ビタミン、カルシウム、鉄分などが豊富で、栄養価の高い野菜。五角形のものが主流ですが、2~3cmほどのミニオクラ、赤褐色の赤オクラ(別名:紅オクラ)、沖縄野菜で丸く、15cm以上の島オクラなど色々な種類があるようです。
【選び方】 表面に産毛がびっしりと生えていて、緑の濃いものが新鮮です。ヘタや切り口が茶色くなっていないかもチェックポイントになります。島オクラは別ですが、角張っているもののほうがおいしいといわれています。
【保存法】 乾燥に弱いので、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管してください。オクラは色が変化しやすく劣化が早いので、余ってしまった場合は、ゆでてから小口に切って冷凍保存をすると便利です。
【簡単レシピ】 塩をかけてもみ込み、産毛を取り除いてから軽くゆでて刻みます。少量のしょう油とおかかを加えます。そして、よく混ぜてネバネバが出たものをご飯にかけるだけ。たんぱく質が豊富な卵を合わせれば、さらに栄養バランスもアップしますね。新鮮なものであれば、産毛を取り除かず生でも食べられます。キッチンバサミを使うと、さらに調理が簡単です。
●山いも
でんぷんを分解する酵素、アミラーゼが含まれ、消化を助けます。山いもには、長いも、大和いも、自然薯(じねんじょ)などがありますが、スーパーなどで手に入りやすいのは長いもでしょう。
【選び方】 表面が凸凹が少なく、ひげがあるものがよい品です。カットしてあるものを購入する場合、切り口が茶色くなっているものは古いので避けましょう。
【保存法】 1本で購入したときは、新聞紙に包んで冷暗所で保管してください。カットしてあるものは、表面が乾燥してしまいますので、ラップをして冷蔵庫に入れましょう。使うたびにするのは手間がかかるので、一度にすり冷凍庫で保存しても大丈夫です。冷凍する前に、ラップの上から割りばしを使って割れ目を作っておくと、使用する分だけ解凍できて便利です。
【簡単レシピ】 山いもは、お好み焼きのつなぎとして使うとふんわり仕上がっておいしいですが、ネバネバ効果を狙うなら、生で食べるほうがいいでしょう。定番メニューのすりおろした山いもとマグロは、山いもに含まれているムチンがマグロのたんぱく質の吸収を促してくれる黄金コンビです。また、夏場、多くの家庭にあるめんつゆで、すりおろした山いもを割ってもおいしいですよ。わさびをピリッと利かせると大人の味に仕上がります。また、冷ました味噌汁で割ってもコクが出ておいしく、栄養価も高いです。
●モロヘイヤ
エジプトが原産国といわれ、葉の形が青じそによく似ています。ここ十数年の間に日本で栽培されるようになったようです。β-カロテンやカルシウムが豊富で、その栄養価の高さに人気があります。
【選び方】 葉は濃い緑色で、茎も切り口が緑を保っているものを選びましょう。逆に、葉が黄色い、または茎の切り口が茶色くなっているものは避けてください。
【保存方法】 鮮度が落ちると硬くなってしまいますので、新鮮なうちに食べましょう。どうしてもあまってしまったときには、ゆでて刻んだものを小分けにして冷凍すると、調理の手間が省けます。
【簡単レシピ】 生のモロヘイヤには、腎臓結石につながる恐れがあると考えられているシュウ酸も含まれています。ゆでるとシュウ酸が流出するので、ゆでてから食べるようにしましょう。ほうれん草のようにお浸しにすると簡単です。ゆでたあとにたたくと、ネバネバがより多く出ます。また、ゆでたモロヘイヤを、水にさらしてからいためたり、刻んだものをスープに入れたりしても手軽でおいしいですよ。
山形の「だし」をご自宅で作ってみるのもいいですよね。
わっくん 9月8日予定空けといてください。
また、食の話会しましょう
今回は、農ですね。
明日は、沼隈の農園で研修を予定しています。
ざまく主先生にも連絡しておきます。