つい先日も、東海エリア中心に活動する某アイドルグループメンバーが
万引きで問題になってましたが
あれも仕事も結構あり、経済的に苦しいとか無かったようですし
以前には、高給取りと言われる豚BS社員も弁当の万引きで捕まってましたし
マスゴミが、喚き立てる「貧困ガー」なんて無関係なのがよく分かります。
これを「万引きば家族」なんて映画にして、
社会問題とか「国ガー」「政府ガー」「安倍ガー」ですから
開いた口が塞がりません。
こういう事案も、相変わらず背後で、反日人権団体などが関与してたりしますしね。
息も絶え絶え「政党ひとり」の、あの議員なんかも毎度のことですし。
自分も、仕事上で、それ相当な万引き犯を見て来ましたが
本当に貧乏で、同情を禁じ得ない人なんて、見たことがありません。
大抵、病的な感じか、悪戯、ワルぶる奴とか、そんなのが大半です。
今はレジ袋有料化で、マイバックを利用して、
さらに万引きが増えているそうですし
そういう事には、反対意見とか言わないマスゴミや反日勢力団体なんですね。
「盗んだ食べ物、子に与えた」なぜかやめられない万引歴30年の女性告白
2021年春のあるうららかな午後。女性(75)は兵庫県内の警察署の一室で、小柄な体をいっそう縮こまらせていた。
警察官が中身を改めた手提げかばんには、焼き魚、豚カツ、カステラ、茶葉が入っていた。しめて4313円相当の商品。「すみません」。消え入るような声で頭を下げる。ただし、年齢の割には血色も姿勢も悪くない。
万引が見つかったのは人生で8回目だったか。その度に恥ずかしい思いも、後悔もしてきた。でも、なぜかやめられない。30年も前から同じことを繰り返している。持ち家で夫と年金暮らし。生活に困っているわけでもないのに。
警察では「万引がたまらなく快感」と記された供述調書が作られた。女性は自分でも「きっとそうなんだ」と思う一方で、こんな言葉も口をついた。
「私も、本当の自分の気持ちがよく分からんのです…」
■万引品は子どもに
女性は1946(昭和21)年に兵庫県で生まれた。世代的には珍しい両親共働きの家庭の一人っ子で、複数の習い事や塾に通い、勉強好きな子どもだった。私立高校を卒業後、専門学校に進み、大手企業に食堂の栄養士として採用された。数年で食堂の運営が外注になり、事務職に変わったが、それでも仕事は充実していた。
27歳のころ、上司に今の夫を紹介されて寿退社。働き続けたかったが、当時は「女性は結婚すれば辞めるもの」という考えが支配的だった。結婚後は4人の子どもに恵まれ、子育てが生きがいになった。
しかし、女性が30代になると、実家にいた父の酒乱がひどくなり、10年以上も断酒会に通うようになった。父の症状が落ち着き始めると、今度は夫が酒にのまれ、度々病院に搬送された。
家庭が揺れるさなかに、女性は初めて万引をした。スーパーのレジを待つ最後尾で、かごの中の商品のうち一つか二つだけ自分のかばんに入れ、会計をごまかしたという。
「それほど必要でなかったと思うんです。何か限定のお菓子だったような。どんなものか分からないし、要るんか要らんのか、おいしいのかおいしくないのか…。でも、もう列に並んでいるし、かばんに入れてしまおうと」
万引したお菓子は、小学生の子どもたちに食べさせたと記憶している。それから時々、万引をするようになった。手が伸びるのは、ほとんど食料品だった。自分はあまり口にせず、家族に食べさせることが多かった。
今回の事件で盗んだ商品も、総菜類は夫に、カステラは孫に食べさせるつもりだったそうだ。
■万引の瞬間は「恐怖とほんの少しの欲」
女性は過去2回、罰金の略式命令を受け、直近の2017年に万引事件で起訴され、執行猶予付きの有罪判決を言い渡された。
女性は万引をする最中の感覚を「恐怖とほんの少しの欲」と表現した。自分を見つめるため、今回の事件後、弁護士の勧めでカウンセリングに通い始めた。
担当する臨床心理士は「自分の人生や生活で感じる不満や不遇感の埋め合わせを、物を盗むことで行おうとしていると理解できる」と指摘する。
振り返れば、家族の飲酒トラブルの時期だけでなく、有罪判決を受けた15〜17年も、母の介護の問題などがあり、女性にとって心穏やかでない時期だった。そして最近は家事全てに強いいらだちを感じていた。
■「損したくない」
性格面の影響もありそうだった。カウンセリングで受けた知能テストで、女性は平均以上の数値を記録した。ただ、性格テストでは強い孤独感が示唆された。
臨床心理士は「社会とのつながりが薄れた高齢者は、誰かが自分を見ているという意識もなくなっていく」と話す。だからこそ、何度失敗しても万引がばれると思わない。加えて心が不満や不安などに支配されてしまえば、捕まればどうなるかなんて合理的に考えられない。
金銭への執着の強さも女性の特徴だった。特に「損」を避けたい意識が過剰だった。「子どもや孫に買う物は喜ばれるかどうか分からない。そういう物にお金を出すのがちょっとね、と思う」と言った。
カウンセリングでは、こうした感情や認知の「ゆがみ」について、臨床心理士から具体的な助言が与えられた。
■希望
21年の夏になり、女性の裁判が始まった。執行猶予期間を終えてから、間もない再犯。弁護士からは実刑もありうると聞かされた。
証人の長男は、母親が万引を繰り返していたことを今回、初めて知ったという。自分たちが食べていたのは盗品だった。「ショックでした。普段から母に頼ることが多かったので…」。一方で長男は法廷で、4人のきょうだい全員の意向を代弁した。「一生掛けてサポートしていくと誓う」
長男の証言を聞いた女性は「子どもや孫にだけは知られたくなかった」と涙声で語り、「子を育てるのが親の仕事なのに申し訳ない」と肩をすぼめた。
今の長男の年齢にはそぐわないせりふ。女性がとらわれているものは、まだまだたくさんありそうだった。だが、子どもや専門家の支えを得た今なら、今度こそ変われるかもしれないとも考えられた。
検察官の求刑は懲役1年6月だった。2週間後の同じ法廷で、裁判官が短い判決文を読み上げた。
「主文、被告人を懲役1年に処する…」。初めての実刑判決だった。
女性と弁護士は、判決を不服として控訴したが、高裁で退けられた。
■万引摘発、高齢女性だけで年間1万人
法務省の犯罪白書によると、2019年、万引で摘発された女性高齢者(65歳以上)は全国で1万人に上った。女性高齢者による刑法犯のうち万引が4分の3を占め、男性や若い世代と比べて万引の割合の高さが際立つ。
警察官が中身を改めた手提げかばんには、焼き魚、豚カツ、カステラ、茶葉が入っていた。しめて4313円相当の商品。「すみません」。消え入るような声で頭を下げる。ただし、年齢の割には血色も姿勢も悪くない。
万引が見つかったのは人生で8回目だったか。その度に恥ずかしい思いも、後悔もしてきた。でも、なぜかやめられない。30年も前から同じことを繰り返している。持ち家で夫と年金暮らし。生活に困っているわけでもないのに。
警察では「万引がたまらなく快感」と記された供述調書が作られた。女性は自分でも「きっとそうなんだ」と思う一方で、こんな言葉も口をついた。
「私も、本当の自分の気持ちがよく分からんのです…」
■万引品は子どもに
女性は1946(昭和21)年に兵庫県で生まれた。世代的には珍しい両親共働きの家庭の一人っ子で、複数の習い事や塾に通い、勉強好きな子どもだった。私立高校を卒業後、専門学校に進み、大手企業に食堂の栄養士として採用された。数年で食堂の運営が外注になり、事務職に変わったが、それでも仕事は充実していた。
27歳のころ、上司に今の夫を紹介されて寿退社。働き続けたかったが、当時は「女性は結婚すれば辞めるもの」という考えが支配的だった。結婚後は4人の子どもに恵まれ、子育てが生きがいになった。
しかし、女性が30代になると、実家にいた父の酒乱がひどくなり、10年以上も断酒会に通うようになった。父の症状が落ち着き始めると、今度は夫が酒にのまれ、度々病院に搬送された。
家庭が揺れるさなかに、女性は初めて万引をした。スーパーのレジを待つ最後尾で、かごの中の商品のうち一つか二つだけ自分のかばんに入れ、会計をごまかしたという。
「それほど必要でなかったと思うんです。何か限定のお菓子だったような。どんなものか分からないし、要るんか要らんのか、おいしいのかおいしくないのか…。でも、もう列に並んでいるし、かばんに入れてしまおうと」
万引したお菓子は、小学生の子どもたちに食べさせたと記憶している。それから時々、万引をするようになった。手が伸びるのは、ほとんど食料品だった。自分はあまり口にせず、家族に食べさせることが多かった。
今回の事件で盗んだ商品も、総菜類は夫に、カステラは孫に食べさせるつもりだったそうだ。
■万引の瞬間は「恐怖とほんの少しの欲」
女性は過去2回、罰金の略式命令を受け、直近の2017年に万引事件で起訴され、執行猶予付きの有罪判決を言い渡された。
女性は万引をする最中の感覚を「恐怖とほんの少しの欲」と表現した。自分を見つめるため、今回の事件後、弁護士の勧めでカウンセリングに通い始めた。
担当する臨床心理士は「自分の人生や生活で感じる不満や不遇感の埋め合わせを、物を盗むことで行おうとしていると理解できる」と指摘する。
振り返れば、家族の飲酒トラブルの時期だけでなく、有罪判決を受けた15〜17年も、母の介護の問題などがあり、女性にとって心穏やかでない時期だった。そして最近は家事全てに強いいらだちを感じていた。
■「損したくない」
性格面の影響もありそうだった。カウンセリングで受けた知能テストで、女性は平均以上の数値を記録した。ただ、性格テストでは強い孤独感が示唆された。
臨床心理士は「社会とのつながりが薄れた高齢者は、誰かが自分を見ているという意識もなくなっていく」と話す。だからこそ、何度失敗しても万引がばれると思わない。加えて心が不満や不安などに支配されてしまえば、捕まればどうなるかなんて合理的に考えられない。
金銭への執着の強さも女性の特徴だった。特に「損」を避けたい意識が過剰だった。「子どもや孫に買う物は喜ばれるかどうか分からない。そういう物にお金を出すのがちょっとね、と思う」と言った。
カウンセリングでは、こうした感情や認知の「ゆがみ」について、臨床心理士から具体的な助言が与えられた。
■希望
21年の夏になり、女性の裁判が始まった。執行猶予期間を終えてから、間もない再犯。弁護士からは実刑もありうると聞かされた。
証人の長男は、母親が万引を繰り返していたことを今回、初めて知ったという。自分たちが食べていたのは盗品だった。「ショックでした。普段から母に頼ることが多かったので…」。一方で長男は法廷で、4人のきょうだい全員の意向を代弁した。「一生掛けてサポートしていくと誓う」
長男の証言を聞いた女性は「子どもや孫にだけは知られたくなかった」と涙声で語り、「子を育てるのが親の仕事なのに申し訳ない」と肩をすぼめた。
今の長男の年齢にはそぐわないせりふ。女性がとらわれているものは、まだまだたくさんありそうだった。だが、子どもや専門家の支えを得た今なら、今度こそ変われるかもしれないとも考えられた。
検察官の求刑は懲役1年6月だった。2週間後の同じ法廷で、裁判官が短い判決文を読み上げた。
「主文、被告人を懲役1年に処する…」。初めての実刑判決だった。
女性と弁護士は、判決を不服として控訴したが、高裁で退けられた。
■万引摘発、高齢女性だけで年間1万人
法務省の犯罪白書によると、2019年、万引で摘発された女性高齢者(65歳以上)は全国で1万人に上った。女性高齢者による刑法犯のうち万引が4分の3を占め、男性や若い世代と比べて万引の割合の高さが際立つ。