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220331 「終戦直後」ソ連侵攻に立ち向かう 占守島の自衛戦決断した旧陸軍軍人 テレビでウクライナに「降伏しろ」と言ってる奴は…

2022-03-31 09:17:24 | ニュース
今、盛んに局を跨いで
しかも時間帯も変えて
同じようなロシア擁護とウクライナ批判で
「命を救う為にウクライナが降伏しろ」とか
その神経を疑うような発言を、
まるでプロパガンダの手先のように拡散して
しかも、それをテレビ局が(とりわけ某お台場)
連日出演させている、その意図が、
そこかしこに浮き彫りになって、正体バレバレ状態に。
以下のような、歴史の事実を知れば知るほど
連中の思惑や、工作活動の実態さえ見えて来ます。
北海道が、別名「赤い大地」と揶揄される所以も
そこにあるのか。
今は、経済発展を隠れ蓑に、
産業や観光などで、利権と金で、事実上「お買取」する形の「侵略」で
只今侵攻中(進行中)です。


「終戦直後」ソ連侵攻に立ち向かう 占守島の自衛戦決断した旧陸軍軍人

 世界経済に影響を与え、泥沼化の様相さえ見せるロシアによるウクライナへの軍事侵攻。“ロシアの侵攻”といえば、日本との関係では1945(昭和20)年8月18日の旧ソ連(ロシア)による占守島(しゅむしゅとう)侵攻が知られる。この侵攻の結果、北海道の北方領土が実効支配されて現在に至るのだが、実は岐阜県ゆかりの人物がその侵攻に立ち向かっていた。北海道本島を守ったといわれる“終戦後”の国土防衛戦だ。
 ソ連の侵攻があったのは8月15日に太平洋戦争が終わった直後。当時、日本の領土は千島列島と南樺太まで広がっていたが、日ソ中立条約を破棄したソ連が18日、カムチャツカ半島の先にある、千島列島北東端の占守島に侵攻した。
 島では日本軍の守備隊が自衛で応戦。激しい戦闘となり、多くの死傷者が出た。停戦命令を受けて21日に日本側が降伏。ソ連軍は千島列島を占領し、北方領土(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)も、米軍がいないことを知ると9月5日までに全島を占領した。
 占守島での自衛戦を決断したのが県ゆかりの旧陸軍軍人、樋口季一郎(1888~1970年)だった。兵庫県の淡路島に生まれたが、大垣市の樋口家の養子になったことで樋口姓を名乗った。ロシア語が堪能で軍では対ソ連関係の仕事に従事。終戦時は、札幌市に置かれた旧陸軍第5方面軍の司令官だった。ソ連のスターリンは北海道本島も狙っていたとされ、樋口の決断がなければ北方領土どころか、日本が南北に分断されていたとみる人もいる。
 札幌市の、つきさっぷ郷土資料館には樋口の遺稿を活字にした私家版の「遺稿集」がある。その記述によると、ソ連軍が占守島に侵攻した18日は太平洋戦争が終わり、日本軍が自衛を除く戦闘行為を停止し、完全撤退する日だった。
 樋口は、ソ連の侵攻に対し「(18日は)『戦争と平和』の交替(こうたい)の日であるべきであった。(中略)『不法行動』は許さ(れ)るべきでない。若(も)し、それを許せば、到(いた)る所でこの様な不法かつ無智(むち)な敵の行動が発生し、『平和的終戦』はあり得ない」と書いていた。
 樋口の孫で、明治学院大名誉教授の樋口隆一さん(75)=東京都=は祖父が遺した資料を2年前、書籍「陸軍中将 樋口季一郎の遺訓-ユダヤ難民と北海道を救った将軍」(勉誠出版)にまとめた。「8月15日以降の戦いは日本を守るための戦いだった。結果的に北海道を守った。日本は分断されなかった」と語る。ウクライナ侵攻については「あの時(占守島侵攻)と同じやり方だ」と憤った。

220330 小学校卒業証書に他校の公印…古代文字で4年間気づかず、漢字に詳しい児童が発見 へぇ〜…

2022-03-30 09:09:14 | ニュース


何が凄いかって、
当然、教師が分からないのを児童(卒業生)が気づいたって…
誰もが思うでしょうが
記事の書き方も「漢字に詳しい」児童(卒業生)って…
ま、今は、テレビでしたり顔で出ている女子アナとか
「え?」と思えるくらい、至極普通の漢字が読めない?の
と感じる場面なんて、しょっちゅう見かけますしね。
今はパソコンなどへタイプ入力で、テロップの誤字も毎日複数回あり
謝罪ばかりしてますし、
教師とはいえ、意識もなく、流れ作業化定型業務になっていれば
気づかないというより、無関心に近いかもしれませんが。
ただし、この記事だと
公印の印影は古代文字の篆書てんしょ体
なんですよね。
それ、いくら漢字に詳しくても、普通に気づかないと思うのですが、
日常的、或いは、相当なマニアかオタク、研究家レベルではないかな、と。
小学生でも、怪獣マニアとか、テレビなんかに出てくるような自称専門家よりも、
その筋に詳しい子供も居てもおかしくはありませんが
この手のマニアは、相当珍しいと思います。
元は中国秦時代に使われたとされてるようなので、
もしかして・・・その筋系の子供なのでしょうかね。
最近は、公立学校も、国際化が著しいそうですし
自分の子供時代とは比較にならないくらい
想像も出来ないほど変わっているようです。
もっとも、卒業証書貰っても、
じっくりまじまじと見る事なんかも無かった自分と比較するのもアレですけどね。
😅

小学校卒業証書に他校の公印…古代文字で4年間気づかず、漢字に詳しい児童が発見

 兵庫県尼崎市教育委員会は29日、市立小学校1校が今春までの4年間、他校の公印を誤って印刷した卒業証書を渡していたと発表した。印刷データを取り違えたとみられ、今春の卒業生がミスを見つけるまで誰も気づかなかったという。小学校は、4年間の卒業生計553人の家庭を訪問して謝罪し、正しく印刷された卒業証書と取り換える。
 市教委によると、卒業証書に印刷されている2種類の公印が、校名が一文字違いの近隣小学校のものになっていた。2018年度に卒業証書への公印の押印を手作業から印刷に変更した際、市教委が印刷システムの導入研修でサンプルとして示したデータが近隣小学校のもので、取り違えた可能性が高いという。
 公印の印影は古代文字の篆書てんしょ体で、教職員は気づかなかった。今春に卒業した児童が漢字に詳しく、小学校に「間違っている」と問い合わせ、発覚したという。


220329 ウィル・スミス“妻侮辱発言”にビンタが賛否「2度と出演作見ない」「正当防衛」 おかしな論調が…

2022-03-29 12:53:48 | ニュース


やたら話題になっているようですが
マスゴミ報道を見ていると、特に日本では
暴言コメディアンよりウイルスミスの方が絶対的知名度が高いから余計に
「ウイルスミスが暴力〜」「相手に謝罪〜」連呼した偏向報道に見えます。
ウイルスミスの謝罪ばかり報じてますが
そもそものコメディアンの謝罪は無いのでしょうか?
こんなの、コメディアンの方が、一方的に悪いとしか見えないんですがね。
自分の事なら我慢出来ても、愛する人を侮辱されれば、
当然、口で言い返す程度では収まらないでしょう。
自分だけが当たり障りなく立ち振る舞えば
守るべき人すら守れません。
(なんだか微妙にウクライナ情勢をダブらせてしまいます)
これこそまさに「言葉の暴力」でしかありません。
日本のマスゴミメディアも同様に
他人批判が、既に誹謗中傷罵倒罵詈雑言レベルで
毎日のように、言いたい放題の「言葉の暴力」をがなり立てていますが
「報道の自由」「表現の自由」を口実に
何のお咎めもありません。
そのくせ、事ある毎に、「言論弾圧ガー」「人権ガー」「弱者ガー」とか
喚くのですから、開いた口が塞がりません。
ま、ハリウッドなんか、元々が、典型的なお花畑思考の
御都合主義の集まりですしね。
「暴力はんたーい」なんて人たちほど
日頃、暴力的に大声で喚いているのも、摩訶不思議です。
こういう人たちは、自分自身しか愛して無いのでしょうかね。
自己愛主義者なのかな?単なる自己中かもしれませんね。
いつも、その精神性に問題が?と疑惑が深まります。

220328 「卑劣なやり方、許せない」シベリア抑留帰還者95歳の庄子英吾さんウクライナ侵攻に

2022-03-28 10:54:35 | ニュース


こういうのも、日本のマスゴミは、殆ど報じないか
主観に憶測と妄想に捏造を加え、脚色したドラマで流しますから
余計に真実が伝わりづらくなるだけです。
流石に、記事や発言では触れられてないようですが
実際は、筆舌に尽くし難い蛮行は、他にもありますし
こういう発言があるたびに
左巻き反日界隈筋からは
「日本が戦争したから仕返しされた」みたいな論調で
世論誘導を諮りますが、
実は、元々他国での蛮行、もしくは当事国で自国民に対し行われた
虐殺や蛮行、弾圧を、隠蔽する目的で、相手国が行ったかのように
印象付け、後世の歴史を捏造する工作手口の一つでもあります。
先の戦争経験者も、高齢になり、やがては去りゆく身ですから
その時に、真実を語れる人が居なくなり
捏造された歴史が一人歩きをして行く…
そこを巧く利用(悪用)して、捏造する訳です。
「嘘も100回言えば真実に」などが、その例でしょう。

「卑劣なやり方、許せない」シベリア抑留帰還者95歳の庄子英吾さんウクライナ侵攻に

ロシア軍のウクライナ侵攻という〝蛮行〟をめぐっては、日本も77年前に同じような暴挙を経験している。ロシア前身国の旧ソ連は昭和20年夏、武装解除した旧満州国の将兵らをシベリアなどに連行し、約6万人が息絶えた。仙台市太白区の庄子英吾さん(95)も抑留された1人。今回のウクライナ侵攻で庄子さんは戦友の命を奪ったソ連の行為が思い起こされ、怒りで唇をかみしめる。
「何ら話し合いもなく、突然武力を持ち込むことは論外だ。プーチン露大統領は正気の沙汰ではないのではないか」
庄子さんは27日までに、産経新聞の取材にこう述べ、プーチン氏を非難した。高齢者向け住宅で暮らす庄子さんはウクライナ侵攻の新聞記事は丹念に目を通す。市民への無差別攻撃もためらわないロシア軍の無法行為と、シベリア抑留が重なるからだ。
「武器を捨て、丸腰になった者を帰国させるとだまして抑留し、悲劇を起こした。卑劣といえるやり方は断じて許せない」
庄子さんは仙台市出身。昭和19年12月、下関港(下関市)から朝鮮半島経由で満州に渡った。満州国陸軍軍官学校で勉学と武道にいそしむ生活は20年8月9日、ソ連が日ソ中立条約を破って一変した。庄子さんも爆弾を背負い戦車に向かう自爆訓練を重ねた。戦車砲も戦車もない。ソ連軍に対峙(たいじ)するには肉弾戦しかなかった。
8月15日、ラジオで玉音放送が流れた。終戦を知り、周りも自分も茫然(ぼうぜん)自失、涙を流した。自殺を図った者は区隊長に諭され、思いとどまった。
ソ連軍の指揮のもと武装を解除した。日本が受諾し、ソ連も参加したポツダム宣言は武装解除した日本の将兵は各自の家庭に復帰させると規定している。庄子さんも復員し、再起を期すと誓った。
庄子さんらは帰国のためとされた貨車に乗り、満州国の新京(現・長春)を後にした。ソ連兵も「トウキョウ、ダモイ(帰国)」とジェスチャーを交え、語りかけた。捕虜になるなど考えず、防寒対策も十分ではなかった。
満州を北上し、黒竜江を渡り、夜に対岸のソ連のブラゴエ駅に到着。鉄道はこの先、分岐している。東に進めば極東ウラジオストク、西に進めばモスクワ。貨車は東の方角の太陽に向かうか、どうか─。
翌朝、貨車は太陽を背に走っていた。
「だまされた!」
同年10月、行きついた先はシベリアど真ん中の炭鉱の町、ブカチャーチャー。ロシア語の呼び名は「悪魔の棲む所」。足元の水たまりは氷が張っていた。
庄子さんらは森林伐採から鉄道敷設、石炭の貨車積み込みに従事した。零下40〜50度になる極寒での作業は鼻が凍傷になっても、まひして気が付かない。手遅れになり指を切断した戦友も数多かった。
食事も少量の大豆スープとわずかな黒パンのみ。育ち盛りの若者にはあまりに少なく、庄子さんも骨と皮の見た目になっていた。
さらにシラミが苦しめた。みなが着替えの服はなく、シラミが大量発生し、発疹チフスを媒介した。ある者は高熱で意識がもうろうとし、部屋を徘徊(はいかい)する。ある者は「船が来た。国に帰る」と叫び、戸外に出て凍死した。大勢の戦友が両親や妻子の名前を呼びながら倒れた。
庄子さんもチフスで1週間以上意識を失った。回復後の仕事は戦友の遺体を大八車に載せ、2、3キロ離れた落葉松が立つ「墓地」に運び、埋葬することだった。棺おけはなく、遺体はテント張りの小屋に安置される。カチコチに凍った遺体は何度も車から滑り落ちては、拾い上げた。
23年9月、飢えと寒さに苦しんだ庄子さんらは帰国を果たす。入ソ当時、約200人いた同期生は83人が亡くなった。旧友と平成初頭、遺骨調査団を結成し、シベリアに渡った。落葉松が立つ墓地から戦友の遺骨を収集、千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)に埋葬した。
庄子さんは長い間、抑留体験を家族にも封印していたが、平成20年代半ばから講演を行い、戦争体験を文書でまとめている。シベリア抑留の事実が学校でろくに教えられていないと知ったからだ。
「俺は帰国の際、必ず迎えに来るからと約束した。その約束を果たすために遺骨収集に参加して遺骨を千鳥ケ淵墓苑に合祀(ごうし)した。これらの英霊に95歳まで生かされたと思っている。だから死ぬまで語り続け、書き続ける覚悟だ」
体の調子を崩し、しゃべることもかなわなくなったが、それでも無理を押し、ひらがなの五十音表に指さしながら取材に応じる。
戦争には反対だ。だが、祖国を守る気概を持つべきだ。庄子さんは若者たちにこう思いを託す。
「望むならば、殴られたら、殴り返す。この気迫だけは持ってほしい。それに耐え得る体力と力を養ってほしい」(奥原慎平)


220326 ロシア軍によるウクライナ人の拘束・拉致相次ぐ、市民やジャーナリストも もしウクライナが降伏したら…

2022-03-26 09:45:54 | ニュース
今、テレビで、盛んにロシア擁護発言を繰り返す
「W徹」こと、橋下や玉川らの言うように、
「さっさとウクライナが降伏すれば人命が助かる」などの甘言に惑わされ
実際に降伏して、ロシアの支配下になったら、どうなるか。
それを現実に物語る事案が発生しているようです。
確かに、一命は取り留めるかもしれませんが
その先は、言論も行動も制限された挙句
体制の意見に従わない者は、さらなる存命危機に陥るのは目に見えてます。
これまで歴史的にも、そう言う目に遭って来たからこそ
命懸けで戦っている人たちを貶めるような発言をする
「W徹」らが、何を言っても罰せられる事なく、
何不自由なく発言出来る自由を、彼らは感じているのでしょうか。
これらは、何も今初めてロシアで行われた事でも何でもなく
中国がチべットウイグルなどで実行して来た事と、何ら変わりありません。
単に、そこがウクライナ程、抵抗力(軍事的含め)が強くなかったにすぎません。
これは、覇権主義、侵略支配による「安定した支配」を目論む
思想信条や主義によるもので
決して、相互理解の50;50やwin-winで、
「手を取り合い、互いに仲良く平和な世界」の思考と懸け離れたものです。
「平和」や「民主主義」などの言葉だけで
相手の思考や精神性を理解しないと、
全く異なる意味、解釈になるという例かもしれません。
こう言う人たちは、その欲望に際限が無く
一つを支配すれば、また次、それを支配したら、また次…
と、果ては世界、そして宇宙すら支配下に置こうとする神経の持ち主です。
実際、その自国民が、そう語っているのですから。



ウクライナでロシア軍が制圧した地域で、ウクライナ市民が拘束され、強制拉致の対象になっている。国連がBBCの取材で明らかにした。

国連は少なくとも市民36人が拘束されたことを確認している。連れ去られた市民の家族は、被害者の居場所について情報を与えられていない。

ロシア軍が制圧地域の支配に苦慮する中、ウクライナ市民からは、誘拐や脅迫といった活動が活発化していることを恐れる声が出ている。

ジャーナリストのヴィクトリイア・ロシュチナさんは、同国東部の占領地域で活動していた3月15日、身元不明の男たちに連れ去られた。

ロシュチナさんが勤めるメディア「Hromadske」は、南東部の港湾都市ベルディヤンスクでの目撃情報から、ロシュチナさんは「おそらくロシア連邦保安庁(FSB)に連れ去られたのだろう」とみている。

ロシュチナさんは6日後に釈放されたが、その前に、ロシュチナさんが明らかに強制された状況で撮影された「人質ビデオ」のような映像が、メッセージアプリ「テレグラム」の親ロシア派グループで拡散された。映像の中でロシュチナさんは、ロシアに拉致されたわけでないと言い、ロシア軍が「命を助けてくれた」ことに感謝している。


協力を拒否、老父が人質に

同じく占領下にある南東部メリトポリで活動するジャーナリストのスウェトラナ・ザリゼツカヤさんは、ロシア軍が擁立した新市長への協力を拒否したところ、罰として75歳の父親が人質に取られたと話した。

地元メディア「RIAメリトポリ」のディレクターでもあるザリゼツカヤさんはフェイスブックで、ロシアが擁立した市長との面会で、侵攻への批判をやめないと述べた後に、父親が拘束されたと説明。

また、誘拐犯から電話があり、父親は「どこかの地下室」にとらわれていると教えられているものの、「何を要求されているかは知らない」と言われたという。

ザリゼツカヤさんはメリトポリにおけるロシア軍の「残虐行為を世界に知らしめる」と誓っていたが、ロシア軍はその父親を人質に取り、投降するよう通告したという。

ウクライナの全国ジャーナリスト連合(NUJ)は、メリトポリで4人のジャーナリストが拘束されていると発表した。

NUJのセルゲイ・トミレンコ氏は、一連の拘束は、「ジャーナリストや公人を脅迫」するための「情報浄化の波」の一つだと指摘した。

Ukrainian NUJ

元新聞社主のミハイロ・クムコ氏も、メリトポリでロシア軍に拘束された

ウクライナで誘拐事案を記録・報告している国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官はBBCの取材に対し、標的にされているのは「地元コミュニティーの代表やジャーナリスト、ウクライナ支持を表明する人々が大半」だと話した。

一方で、拘束されている人が「ロシアの治安当局が作ったとされる標的リスト」の一部かどうかは、判断できていないという。

アメリカ当局は2月、国連に書簡で、ロシアがウクライナ国内の「殺害リスト」を作り、侵攻後の攻撃・拘束対象にしていると警告していた。

複数の情報筋は、1月にウクライナのデジタルアプリがハッキングされ、そこからロシアが標的を特定した可能性があると見ている。一方、イギリスの王立防衛安全保障研究所(RUSI)は、ウクライナの全国自動車保険登録簿がハッキングされた際に、標的の居場所が特定された可能性があるとみている。

またここ数週間、ロシア軍に占領された地域で多くの公務員が拘束されている。メリトポリではイワン・フェデロフ市長が市内の危機管理センターから連れ去られた。

拘束時の状況についてフェドロフ氏は、連れ去られた場所にいた他の被害者は拷問されていたようだと地元メディアに語った。

「私は体を触られなかったが、武装した7人の男に取り囲まれれば、その意図は明白だ」

「隣の部屋では誰かが拷問されていた。叫び声が聞こえて、心理的圧力を受けるのに十分だった」

「ロシア軍は破壊工作の容疑で被害者を批判し、ドアに指を挟ませて、どの部隊所属か言わせようとしていた。でも被害者はただの地元住民だ」

Ivan Fedorov 

メリトポリのイワン・フェデロフ市長は解放後、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領からメダルを授与された

拉致とみられる行為は他の都市でも確認されている。北部ノヴァ・カホフカでは市議会の議長の行方が分からなくなっているほか、ブチャの市議会はBBCの取材に対し、ロシア軍による襲撃で職員6人が拘束され、その後解放されたと明らかにした。


下院議員は「自宅を避けるように」

ウクライナのアリオナ・シュクルム下院議員は、ロシアが占領地域で住民の協力を得られず、抵抗が増している中では、拘束は増えていくだろうとみている。

「プーチン(ロシア大統領)は、クリミアのようにことが進むと思っていたはずだ。侵攻して市庁舎の建物を抑えれば、市長が『協力しましょう、あなたたちの市長になります、違いはありません』と言うだろうと」

「でも全くそうはならなかった(中略)誰も、いわゆる親ロ派の人間ですら、ロシア兵に言われたことには応じなかった」

PA Media

南部ヘルソンなどの占領地域では、ロシア軍への抵抗運動が続いている

親欧派のシュクルム議員はBBCの取材で、自分はロシアの標的リストに入れられている可能性が高いため、首都キーウ(キエフ)の自宅に近づかない方が良いとウクライナの治安部隊から警告されたと話した。

「どうやら2つのリストがあるようだ。まず、殺害ターゲットの下院議員のリスト。ロシア側が、協力できないと考える人たちが大半だ。それから捕虜にしてモスクワへ連行し、何らかの投票を強制させようという人たちのリストもある」

「私はロシアから制裁も受けているので、自分がどちらかのリストに入っていると思っている」


拘束におびえる市民たち

拉致事案は公人にとどまらず、一般市民や元軍関係者も被害に遭っている。

BBCの取材に応じた政治アナリストのマッティア・ネレスさんは、2016~2018年に、東部ドンバスで軍医として従軍していたおじが、スワトウォの街でロシア兵の標的になったと話した。

「ロシア連邦の治安部隊がおじの家に来て、おじを探していた。幸い本人は不在だったが、近所の人たちが、ロシア軍がおじを探していたと話していた」

ネレスさんは、ロシア軍のどの部隊が相次ぐ拘束を行っているかは分からないと述べた上で、おじを探していた部隊は「軍人と他の治安部隊が入り混じっていた。FSBかと推測はできるが、記章は着けていなかった」と述べた。

ネレスさんはまた、今後数日でこうした拘束が増えると恐れている。ヘルソンなど南部地域では今のところ、「拘束事案は比較的少ない」が、ロシア軍の標的リストは、占領に抗議する人たちが特定された時点で「早急に作られている」ようでもあると話した。

「地元の住民は、さらに長引く抑圧活動の始まりになるのではないかと恐れている」

(英語記事 Civilians abducted as Russia steps-up intimidation)