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我が身をたどる姫宮 其の十一 ~鞭を振るうカナリヤ~
岡本神草 『餅花の女』こちらも公開停止となっていました(涙)(涙)以下は当時書いたままです。~長...
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我が身をたどる姫宮 其の十二 ~三年の果て~
鏑木清方 《桜狩り》白菊夫人は新年の一日が終わる頃、忘れずにはいられ無い結婚の時を思い出していました。文字通りの『愛と青春の旅立ち』的な結婚でしたが、あの時は生涯、夫の葛(かつら)...
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我が身をたどる姫宮 其の十三 ~流人~
上村松園 《春の野図》出発は刻一刻と近付いていました。白菊の姫宮は高鳴る胸の鼓動を嫌でも感じずにはいられませんでした。この数年間の、決して大げさではない辛酸を舐めた自分が愛する人の...
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我が身をたどる姫宮 其の十四 ~御所人形の家~
菊池契月 《麗人》(ようやくこの窮屈な立場から、解放される)そう思う度に、白菊の姫宮は笑みを浮かべずにはいられませんでした。あ...
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我が身をたどる姫宮 其の十五 ~生まれ故郷~
寺崎廣業 《不如帰・挿絵》『アンインストール』・・・・アンインストールは、プログラムやアプリケーションをシステムから削除し、導入前の状態に戻すことである。dyウィキペディア《アンイ...
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我が身をたどる姫宮 其の十六 ~崩れゆくもの~
蕗谷虹児 《別後哀愁》(私の役目は終わった。もうこのまま、ここに居る必要は無い。嗚呼・・・・疲れてしまった。神様はこんな私の事まできちんと見ていらしたのだわ...
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我が身をたどる姫宮 其の十七 ~嬉しいお姉さまの帰宅~
高畠華宵 《暴風雨の薔薇》日本公使館の尽力で密かに白菊夫人は日本に帰国しました。しかし、実家の皇嗣家には自身が飛行機に乗るまでは絶対に言わないで欲しいと強く頼み込んでの帰国でした。...