hitorigoto 2

  笑顔までの距離

街を歩いて

2015-06-11 07:45:29 | 山登り と sanpo
子供の頃から今でも 工事現場を見てるのが好きだ

大工さんが手馴れた手つきで基礎を作り上げていく 材木を薄くスライスしノミで穴をあけぴったりはまるように別の材木を細工する。

また重機が掘ったり運んだり埋めたりするのを飽かず眺めていて 何かを壊して何かを造る光景は不思議なようでいて理路整然なようで

破壊に心がザワつくのに建設に快感を覚えたり。
 
 
街を過ぎてゆくと、新しいものと古いものが混じり合っているのに気付く。

古いものが無くなって新しいものができていたり 古いものがますます古くなって其処に佇んでいたり 何もなかった所がエラく密集していたり。

古いのがいい、とか、新しいのが悪いではなく、妙に「命」めいていて眼に映るものだけで楽しい。

 
しばらく行くとカドに素敵な物件。「明治牛乳」とこんちゃんの「オロナミンC」の看板。

そこを通り過ぎる地元の人たちの何気ない表情が5、60年ほどタイムスリップしたような建物の雰囲気とピタリ。

オレの子供の頃 それよりもっと昔の今頃、日焼けしたハナタレ小僧たちもこの店に「牛乳チョーダイ」と来たのだろうか(勝手な想像)。
 
さらに進むと傾いた日に浮かぶ高架のシルエット。去年作り出した道路だ。うわー道が伸びてるよ、いつできるのかな、早くできないかな、スゲースゲー。
 
まだ誰も通っていない未完成の道は、なぜか生々しく、ただ伸びていき、いずれここの風景になる。
 
 
街を過ぎながら見つける楽しみ。ウヒョヒョ・・・ 一人勝手に盛り上がる。

ボソッと「オメーは変わらんなあ」呆れたもう一人のオレの一言。そうだね オレは変われねーよ。いつまでもオレだ、このままだ。

口にするとチョッと照れくさいのでココロの底に仕舞っておこう



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