hitorigoto 2

  笑顔までの距離

2015-06-15 09:42:05 | Bike
バイクの免許(中免)を取ったのは18歳、バイクは買えず友人のバイクを借りて乗り回していたに19歳。

免許だってホントはいらなかった。バイクに強い興味はなかった。綺麗な形だなと思うくらい。

学生時代、車の教習を受けてる最中 バイクの教習を何気に見ていた。自転車のレースをしてたから自転車でどこへでも行けると思ってたからバイクなんて必要ないと思ってた。実際、九州や四国は一回りしているし近畿圏はほとんど走り尽くしてる。しかし、

バイクの造形美が興味を引いた。その頃は空冷エンジンがメイン そのフィンがデザインの繊細さを強調そのくせ力強さも醸し出してる。

「生きてる最中にバイクくらい乗っておきたいよな~」そんな気になった。でもたったそれだけの理由。18の冬免許取得。
でも買うまでの気持ちに至らず、それより車に興味が向いてた。


車の免許を取りなんとかかんとか8年落ちのスカイラインを入手した。ガソリン代もままならないのに、仕送りしてもらう身分なのに、バイトして自分にはガゾリン入れず車にガソリン入れて乗り回していた。
ドノーマルの車でカッコイイとこなんてなんも無くかといって新品のパーツなんて買える訳も無く、悪友と一緒に解体屋でホイールやらマフラーやらを調達してくっつけてた。しょっちゅう通って山積みの車によじ登って物色してた。お金が無いからこんなことでもしないと見てくれは変わっていかない。

そんなこんなで学生時代も終わり社会に出てもまだ車に興味は持ってかれてて数台乗り継ぐ。お金もほんの少しまわせるようになり多少はピリッとした感じに仕上げてコンポも入れてご機嫌でいた。けどまだバイクには興味が向かない。


話は戻るが高校時代自転車で北海道を周るという親友がいた。オレは九州を周ることになり南北に分かれて走った。その頃から北海道が気になってた。いつかオレも北海道周ろうってぼんやりと思ってた。しかし社会人になると長期の休みなんて取れるわけ無くほぼ夢の話なんだろうなあ~とどっかであきらめもあった。

でもバイクの免許あるしなあ行ってみるかなあ・・・でも・・・「自転車でないと意味が無い」そう思ってたところもあり一歩が踏み出せないでいたが、自分には未知の土地にとりあえず行ってみたくて少しためらいを感じながらもバイクショップで中古のスズキ刀250Eを購入 結構ぼろくて走行距離もそこそこ走ってた気がする。でもこれ大丈夫なんかなとは1ミリも思わずガソリン入れればどこまでも走ると思ってた。漆黒の闇にあってもスイッチひとつでヘッドライトの光芒が伸び、道が呼んでる気がしてどこまでも飛んでいってた。もちろん今ではそんなこと0.1ミリも思ってない事をあの頃は翼を手に入れた気になってた。

盆休みにプラスして3日休みをプラスして土日を含めて約10日にして北海道を周る計画 短い 実に短い。大阪から青森 北海道周ってまた青森から大阪まで走る。10日で・・・「おかしいんちゃうの」と今では思うことを、そのころはなんも考えておらず翼があるから眠気にやられるまで飛んでいけると実にスッカラカンな計画というか走り出すことしか頭に無かった。走り終わってからバイクにはまった。自転車乗りには少し罪悪感を覚えながらそれでも翼の魅力に包まれて限定解除し大型免許を取得。
現在のように教習で大型は取れないから解除試験を受けまくり11回目でようやく取得。これでも結構早い方20数回なんて猛者もウヨウヨいた知り合いになって「まいど」なんて挨拶をするヤツもいた。先に合格していくヤツが羨ましく次こそはとひつこく・・ねばり強くがんばった。

そうしてGSXR1100逆車を購入。やっぱりこいつもその造形美に引かれて選ぶことになった。その当時どえらいパワーでカスタムなんて何もしなくたって充分だった。こいつともあちこち走った後 バイクから離れた。理由は特に無いが、ヤッパ他のこともしてみたい。それまでもたまに行ってたサーフィンに本腰いれだして、同時にウインドサーフィンにもはまって車が離せなくなり、お金も時間もバイクと向き合うことが少なくなり距離をおいた。

そして今また途中ブランクはあったけど、ジタバタしながらもバイクと付き合いだす。若い頃のスッカラカンよりは少しましになってると思う。あの頃から怖いものも増えたし、多少の分別も持ち合わせるようになった。あの頃は飛ぶことばっかりだったけど、なんたって今は景色の記憶を大事にするようになってる。そこから浮かんでくる感情をシッカリ味わうことにしてる。またいつか時間かけて味わいながら北海道周ってみることも夢見てる。


あの頃、そして今。向き合うスタンスは以前とは全く違う。紆余曲折あっても、またバイクに乗ってる自分がいる。









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