薩摩焼という焼き物を始めて知りました。とても高価な工芸品で身近ではありませんがその誕生話に感動しました。
「日曜美術館」のサイトから
『桃山時代、秀吉の朝鮮侵略によって連れて来られた陶工の一団があった。
400年、15代にわたり続く薩摩焼陶工、沈壽官(ちん じゅかん)家。
朝鮮白磁の美を求める薩摩藩統治の下、生き延びるために初代は26年の歳月をかけて山野を巡り、美しい白土を発見する。そして陶器「白薩摩」を誕生させる。』
知らない国に連れて来られても生きて行くしかなかった・・・焼き物にふさわしい土を探すのに26年間も山を彷徨い、どんなに大変だったことだろう・・・
明治時代は戦争で窯を閉鎖されたこともありました。でも絶やしてはならないと命がけで薩摩焼を守り抜いたそうです。
現在の沈壽官さんの工房は立派な日本家屋で職人さんの部屋も旅館のようなきれいさでした。透かし彫りの細かさにはもう、びっくりです!!は亀甲や麻の葉模様など、人間の手でここまでやれるのか・・と思うほど細かな作業でした。
15代の沈壽官氏さんの話は400年をせおった重みがあり、とても胸に迫るものがありました。