INAXギャラリー で「夢みる家具 森谷延雄の世界 展」を見ました。
サイトより
「33才で亡くなった大正時代に活躍した家具デザイナー・森谷延雄(1893-1927)。20代後半に欧米へ留学して以来、わずか数年のうちに、研究、家具デザイン、執筆、教育など、驚くほど膨大な仕事を、家具界発展のために成し遂げました。森谷のつくる家具はまるで詩の世界から飛び出してきたかのように甘美で繊細です。」
童話の世界のような乙女な部屋・・・
当時の展示会のためにコーディネイトした部屋はとてもロマンチック・・・
詩のような説明文も添えてありました。
実物はあまり残っていないのでこれは復刻の家具です。
この日は森谷延雄研究の第一人者である小泉和子さんの講演がありました。
その小泉さんの話を聞くのが目的でした。
小泉さんは自身が家族で住んでいた家を「昭和のくらし博物館」という形で公開されています。
室内も庭も昭和30年そのままなのだそうです。東京の大田区にあります。
森谷延雄は活動期間が短かったためあまり世には知られていないそうです。
デザインは可愛いけれどものによっては実際は座り心地が悪いらしいです・・・
講演は日本の洋家具の変遷、アールヌーボーやバウハウスのデザインの話、
大正時代の文化など、とても興味深いものでした。
大正からモダンな芸術・文化が生まれ、特に児童文学も盛んだったとか・・・
森谷延雄のスケッチを見ると、この時代に活躍した初山滋、武井武雄に共通するものがありました。一時間半、みっちりで大学の講義みたいでした。
初山滋、武井武雄の本です。
大正時代のことをもっと知りたくなりました。