それでも・・

ここに日々の全てを記す

中学時代後半

2009-01-15 16:04:47 | 過去のこと
今の時代の子なら間違いなく不登校
引きこもりというものになっていただろう

当時の俺はあの日以来
きっと俺にはもう将来がないなと
薄々悟っていた

そんな大したことじゃないと
傍から見れば思うかもしれない
当時の俺も
初めはそんな風に思ってはいたんだが
この出来事の後
本当の意味での辛さと言うのが
自分自身わかってきた、


当時の俺の趣味はサッカーとラジコン

決して上手くはなかったと思うが
授業が終わった後にみんなと校庭や広場で遊びで
試合をするのがとても好きだった、
そしてラジコンはメーカーの主催するレースの大会に
一人でも出かけていって参加するほど
好きだった、

言ってみれば元々がよく出かけたりする
活発な人間だったと思う、

ところがあの旅行以降
サッカーは誰ともできなくなり
更に電車にも乗れないような状態になってしまった、

時期が夏だった
と言うこともあるのだろうが
花火大会の日だったと思う、
この時も例年併催のメーカーのレース大会があった、
事前に葉書でエントリーしていたので
旅行であんなことがあって
かなりふさぎこんでいたが
行きたいという気持ちが勝って
道具を持って出かけて行った、

しかし結局俺はこの日
レース会場にたどり着くことはなかった・・・

今の時代で言うPTSDなのか
その辺は判らない、
ただ原因はそのまま持ち合わせているんだから
人の密集する電車に乗れば
それは極当たり前の反応をされるのは
当然、

俺自身の中では全ての人が
俺を見て
蔑み
嫌っていると
思える

そして俺の鼻にも漂ってくるあの臭い

耐えられなくなって電車を降りていた、

それ以降俺は電車にほとんど乗れなくなってしまう



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ことのはじめ

2009-01-14 23:48:37 | 過去のこと
全てが始まったのは中学の2年の時だった、

それ以前は意識下で何で生きているんだろう?とか
そう言った漠然とした疑問とかは
持ってはいたが
さほど深く悩んだり苦しんだりするような生活ではなかった、
友達も多く付き合いも沢山あった子供だったと思う、


そんな俺にその日は突然やってきた、

5月の終わり
陽射しも強い新緑の季節だった
中学では恒例の学年全体で行く何泊かの旅行みたいな
行事だった、

移動は全部バス
何日目かの移動中に後ろの席に乗っていた
女子に指摘された

「くさい」

俺はこの日からこの言葉とこの後
何十年と付き合い苦しむことになるとは
この時まったく予想もしていなかった、


とにかくその時の自分にとっても
それはとても衝撃的な言葉だった、
元々それほど女子に人気のある男ではなかったし
どちらかと言うと一歩引かれている存在だったかもしれない、

でも、そんな距離感をもこの言葉は破壊してしまっていた、

当時の俺にはそれほど知識があったわけでもない、
ただ女子の言っていることは正しかったと思う、
当時は中学生の行事のお出かけと言えば
ジャージがお決まりだった、
ジャージの中には体操服

俺の体操服の脇の部分は黄色く変色し
異臭を放っていた、


俺は腋臭だった、

でもその時はなんだか判らないが
俺の脇からは臭いがしているとしか
わからなかった、

どうすることもできないまま
旅行は進んで行き
終わり頃にはクラス中から非難されていた、

旅行から帰って俺は
世の中の終わりのような感覚になっていた、

すぐに親に相談してみた、
親も事情がわかっていたようで
デオドラントを出してきた、





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