先週から静岡・山梨のスミレの分布調査を開始した。
以前からやらなければと思いつつのびのびになっていた。
流石に今やっておかないとかなり危険な状態。
10年まえから比べると相当数の自生地が消えている。
地区を決めGPSを持ち機材を背負って山を行脚。
冬の間怠けた体には超キツイ。
斜面をひたすら登っては撮影し記録、腿が上がらない。
一日に三山程探索すると・・・2kg痩せた。笑
これを週2~3日。スマートになるかも?
資料を後世に残せるようにとりあえず5年計画で始めたが、
きっとその間にもどんどん消えていくんだろうな~
通常2人で出かけるが、
機材や資料を搭載した車で出かけるので犬は留守番。
1人で出かけるときは是非犬にお供してもらいたい。
その理由はこれ!

実際に出没してる場所に注意書きと一緒に貼ってある。
この時期早朝と夕方は本当にヤバイ。
数箇所で足跡発見。
撮影もあるのでなるべく明るい時間でさっさと帰宅するに限る。
まずはニオイタチツボスミレ(Viola obtusa)

これは良くあるタチツボスミレと違い、花色も濃く形状も丸い。
日照時はとても良い香りを発し、山でもこれが開花してるとすぐにわかる。
日本ミツバチも香りに誘われてブンブンと飛び回っていた。
次はナガバノスミレサイシン(Viola bisseti)

じっとりと湿った日陰に生息し開花にあまり出会えないスミレ。
また環境が暗すぎると開花しない場合も多いのが厄介。
ここはちょうど良い日差しで花も綺麗に展開してた。これでなくっちゃ。
これまた地味な場所に生息するヒナスミレ(Viola tokubuchiana v.takedana)
正確には葉脈斑が入ってるのでフイリヒナスミレ(f.variegata)

このスミレも開花タイミングが難しい。
早咲きなので一雨で終ってしまう。そうするとどんどん標高を上げ次の場所へ。
私のもっとも愛すトウカイスミレ(Viola tokaiensis)
最近までヒメミヤマスミレ(Viola sieboldi ssp.boissieuana)と混同されてきたが、
形体の違う部分があったので別種とされた。

このスミレ小型で可愛いのだがどんどん生息地が減少中。
標高も1000m周辺なので最近の登山ブームで踏み荒らされ、おまけに可愛いとお持ち帰りするハイカーも多い。これは下界に降ろすと菌により侵され栽培も非常に難しいので一般の栽培では確実に死亡する。害虫に吸われた部分から菌が入るので常に殺菌を心がけるくらいマメな方はたぶんいない。だから採るな!なのです。
白く気品高いスミレはフモトスミレ(Viola sieboldi)

学名のSieboldiから判るようにあの長崎の偽医者シーボルトの名です。
ちなみに彼は日本中の動植物をかき集め標本採取し登録をしてます。
医者よりもこちらが本来の目的だったのです。
赤さが映えるこのスミレはシハイスミレ(Viola violacea)

なんてたって名前だってViolacea!日本では紫背菫。葉の裏が紫なのだ。
光るようなこの花色は遠くからでもすぐにわかる。
最近はフモトスミレとの自然交雑が進み中間種が多くなり、
純血のシハイはなかなか見つからなくなってきた。
葉に切れ込みの入るエイザンスミレ(Viola eizanensis)

このタイプの葉をもつスミレはヒゴスミレやナンザンスミレ等あるが、
花も大きく立派なものが多い。
同じエイザンにも花色の変化が多く赤いものから薄いピンクまでさまざま。
富士山周辺には中心が黄色いタイプもある。
後はこのサクラスミレ(Viola hirtipes)

実はこの画像のサクラスミレは大発見。
高山性(1200m前後)のスミレなのに海沿いの標高362m地点に群生。
たぶん日本で1番低い自生地でしょう。
しっかりGPSで座標確認し記録した。
自生個体数は70株ほど、なくならなきゃいいね。
これらの他にも多数の自生地を確認しPC地図内に画像と座標登録。
まだまだ新たな発見があるかもしれないが、消滅する方が多そうだ。泣
以前からやらなければと思いつつのびのびになっていた。
流石に今やっておかないとかなり危険な状態。
10年まえから比べると相当数の自生地が消えている。
地区を決めGPSを持ち機材を背負って山を行脚。
冬の間怠けた体には超キツイ。
斜面をひたすら登っては撮影し記録、腿が上がらない。
一日に三山程探索すると・・・2kg痩せた。笑
これを週2~3日。スマートになるかも?
資料を後世に残せるようにとりあえず5年計画で始めたが、
きっとその間にもどんどん消えていくんだろうな~
通常2人で出かけるが、
機材や資料を搭載した車で出かけるので犬は留守番。
1人で出かけるときは是非犬にお供してもらいたい。
その理由はこれ!

実際に出没してる場所に注意書きと一緒に貼ってある。
この時期早朝と夕方は本当にヤバイ。
数箇所で足跡発見。
撮影もあるのでなるべく明るい時間でさっさと帰宅するに限る。
まずはニオイタチツボスミレ(Viola obtusa)

これは良くあるタチツボスミレと違い、花色も濃く形状も丸い。
日照時はとても良い香りを発し、山でもこれが開花してるとすぐにわかる。
日本ミツバチも香りに誘われてブンブンと飛び回っていた。
次はナガバノスミレサイシン(Viola bisseti)

じっとりと湿った日陰に生息し開花にあまり出会えないスミレ。
また環境が暗すぎると開花しない場合も多いのが厄介。
ここはちょうど良い日差しで花も綺麗に展開してた。これでなくっちゃ。
これまた地味な場所に生息するヒナスミレ(Viola tokubuchiana v.takedana)
正確には葉脈斑が入ってるのでフイリヒナスミレ(f.variegata)

このスミレも開花タイミングが難しい。
早咲きなので一雨で終ってしまう。そうするとどんどん標高を上げ次の場所へ。
私のもっとも愛すトウカイスミレ(Viola tokaiensis)
最近までヒメミヤマスミレ(Viola sieboldi ssp.boissieuana)と混同されてきたが、
形体の違う部分があったので別種とされた。

このスミレ小型で可愛いのだがどんどん生息地が減少中。
標高も1000m周辺なので最近の登山ブームで踏み荒らされ、おまけに可愛いとお持ち帰りするハイカーも多い。これは下界に降ろすと菌により侵され栽培も非常に難しいので一般の栽培では確実に死亡する。害虫に吸われた部分から菌が入るので常に殺菌を心がけるくらいマメな方はたぶんいない。だから採るな!なのです。
白く気品高いスミレはフモトスミレ(Viola sieboldi)

学名のSieboldiから判るようにあの長崎の偽医者シーボルトの名です。
ちなみに彼は日本中の動植物をかき集め標本採取し登録をしてます。
医者よりもこちらが本来の目的だったのです。
赤さが映えるこのスミレはシハイスミレ(Viola violacea)

なんてたって名前だってViolacea!日本では紫背菫。葉の裏が紫なのだ。
光るようなこの花色は遠くからでもすぐにわかる。
最近はフモトスミレとの自然交雑が進み中間種が多くなり、
純血のシハイはなかなか見つからなくなってきた。
葉に切れ込みの入るエイザンスミレ(Viola eizanensis)

このタイプの葉をもつスミレはヒゴスミレやナンザンスミレ等あるが、
花も大きく立派なものが多い。
同じエイザンにも花色の変化が多く赤いものから薄いピンクまでさまざま。
富士山周辺には中心が黄色いタイプもある。
後はこのサクラスミレ(Viola hirtipes)

実はこの画像のサクラスミレは大発見。
高山性(1200m前後)のスミレなのに海沿いの標高362m地点に群生。
たぶん日本で1番低い自生地でしょう。
しっかりGPSで座標確認し記録した。
自生個体数は70株ほど、なくならなきゃいいね。
これらの他にも多数の自生地を確認しPC地図内に画像と座標登録。
まだまだ新たな発見があるかもしれないが、消滅する方が多そうだ。泣