のんきに趣味悠々

バセットハウンドと野山を駆け回り自然観察。
釣りや植物・カエルやトカゲもお楽しみに

犬を置いてカバマダラ

2010年09月19日 22時22分32秒 | バセットハウンド
夕方新聞を見ていたら
南国蝶のカバマダラが大発生と記事が出てる。
やばい、
こんな記事をみたら居てもたってもいられない状態に。
その時にはすでに機材やレンズを準備しいくつかのケースへ収納。
そうです、もう撮影に行く事が瞬時に決定しました。
この身の軽さが売りなのです。笑

しかし、その姿を冷ややかに見ている存在が1つ。
そうです、アストン♂はこの様なウキウキした心を読んで、
こりゃタダものじゃない!とすぐにわかってしまうのです。
それでも知らんふりしながら準備完了!

その晩はアストンの追及もなく
静かに何も無いように過ごしました。セーフか?な

翌朝いつものように近くの山へお散歩!
何だかまた暑さが戻ってきた感じ。
でもまあ風は涼しいし散歩に支障は無いのだが・・・・
だけど、アストン何だか様子がおかしい。
少しスネてる感じ。

まさかそんなはずないだろう!
ちょっと涼しい林間コース行こうか?

今一の反応だ。ま。まさか?
と思ったものの、まあそれでも
涼しかったので森林浴しながら良く歩いてくれた。

が・・・・・!
やはり何かを察している。
家に帰ってきても落ち着きがない。
そして私の行動を監視し、
気分が優れないようだ。
まるで私がアストンを置いて出動するのを知ってるかのように
玄関で張り込み開始。
外の音や中の荷物の様子をチェックしてる。

そして出発時間。
家の前に車が1台停車!
それからはもう発狂したかのように
吠えまくっている。
それも私の眼をにらんでガウガウ怒ってるのだ。

ごめん、今日は留守番しててな!
と言ったら益々怒るばかり!
なんでこいつはおれの心丸見えなんだろうな~?

そんなアストンに後ろ髪をひかれつつも置いて無情に出発。

高速をガンガン飛ばして現地入り。
データもないのでこの辺りと思われる場所を
片っぱしからカバマダラの食草の
フウセントウワタGomphocarpus physocarpusの畑を虱潰しに探す。
1時間経過・・・・・大根系の野菜ばかりで花物が無い。
ブロックを変更する。
すると何やら背の高い怪しい植物発見。
クリーム色の花が咲いている。五角形だ!
やった!ガガイモ科の特徴だ。
停まって良く見るとフウセイトウワタに間違いない。
するとヒラヒラ何かが舞ってる。
間違いない!カバマダラだ!
即座に停車し機材準備。
Macro300mm、Macro105mm、Macro55mmで2時間かけ思う存分撮影。

いやー大満足だ。
なんて言いながら、もう次のシステムを準備していた。
そう、得意の蛇腹&現像用レンズの超マイクロ撮影だ。
EL Nikkor50mm&BellowsPB-6xNikonD3一機
とEL Nikkor75mm&BellowsPB-6xNikon D3もう一機。
静かに忍び寄ってこの蝶の複眼までも撮ろうという作戦だ。
しかし三脚などはあるとあっという間にモデルさんに逃げられてしまうので
レンズにリングライトを装着し絞りもF22までガッチリ絞り瞬撮。
その画像の1枚がこれ!

まあこの手の超寄りの撮影は不思議な事に
まずは昆虫に心を開き、俺は何もしないから大丈夫。
と認めてもらう事から入っていく。
するとだんだん撮られてる側もその気になり
この向きでいいかな?とか体位変えます。とか
モデルらしくなるから不思議だ。

最終的には暗くなるまで
卵から幼虫、蛹まで数百ショット撮り非常に満足。
だってこの蝶は本来日本では奄美大島以南でしか見られないもので、
いたとしても風に乗ってきた迷蝶なんですから。
まあこのまま越冬するかどうか?は不明だが。
もしかするともしかする。
来年も切り花用のフウセントウワタに大発生してほしいものです。
一応我が家の温室内での飼育用の卵採集してきました。
今から食草蒔かなくちゃ。

そんなカバマダラ達ともすっかり打ち解け素敵な1日となりました。

このカップルはペアリングして数日後にはまた新しい命を産んでくれます。
指に留ってくれて記念写真。
畑の下には寒くて死んで落ちたカバマダラが沢山。
少しでも命つなげてくれる事を祈ります。
頑張れ!カバマダラ。
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