型をよくみると
型の名前、例えば
《横面打ち四方投げ入身》(よこめんうち しほうなげ いりみ)
型名を良く見てください、
重要な順に並んでいます。
①Aさんが横面打ち(手刀一の打ち)をしてくる
②ある種の合気 or 崩しをBがいれる
③Bが入身する
④Bが四方投げ、つまり技を出す。
こういうふうに、合気道の型の名は
物語を作って流れていっています。
中でも
入身・転換は基本で、(これ2つしかないと考えてまちがいありません)
動きのパターン作りにはもってこいの材料。
だから
合気道の型はある意味無限にあると言えば語弊はありますが、
入身と転換という接着剤があるだけ
(A)→(B)
この接着剤である入身OR転換
図の矢印(→)の後に必ずでてきます。
型はその接着剤を使って
技の組み合わせをしていけば
型はいくらでも作ることは可能です。
しかし現実には、限りがあります。
それは、
型=使うため
じゃあないからです。
沢山の型を覚えて、それを使おうという発想はNG。
つまり、型という記憶の在庫にだけ頼って動けるほど
現実世界は単純ではないからです。
実際に型(有限)を現実世界でつかえると考えるほうが無茶なんです。
型はあくまでも基本形、
それをマスターしたあとに型を応用する方にいきます。
合気道の楽しみの半分は、基本形である型(身体操作・意識操作)をマスターしたあとには、
それを現実に合わせアレンジして使っていくことにあります。
型のまる暗記では決して出来ないところです。