写真の(オ)について
少しだけですが説明を加えます。
◆世界一簡単な合気道、世界一難しい(裏)合気道◆
(注)合気=裏合気道
合気道はよくわからないし難しい!
きっとそう思っている人は少なくないと思います。
確かに合気道は易しくはありません。
どんな武道であれ、「易しく、簡単」と言えるほどホイホイと習得出来るものはきっと存在しないはず。
ただいろんな武道、武術の中で、合気道がもっとも簡単な武術なのも本当です。
考えても見てください。
難しい武術だったら、こんなに世界中に広がり、合気道修行人口が多いはずは絶対にありません。
簡単ゆえに、こんなに普及したのだと断言できます。
それに対して裏合気道、つまり”合気”の難しさは、世界的にみても有数のものです。
身体操作の形やタイミング、パワーの解析からではいつまでたっても
本物の合気は理解できません、
この”合気”
日本人でも出来ないことが多く適当に使ってるぐらいですから
外国人が裏合気道(=合気)を完全に理解しようと思ったら、日本語習得どころの騒ぎではないかも知れません。
それを踏まえて、実はその合気道
2層構造になってます。
一層目が身体の動き中心にある層。これが今現在、世界的に広まっている合気道です。
2層目が「裏合気道」と私が読んでいる≪合気≫です。
繰り返しますが、合気道は世界的に広まっている武術のひとつです。
また、もっとも実用的で練習も苦痛を伴わないものです。
合気道の型名称をご存知でしょうか?
「胸突き小手返し反対転換」とか「両手取り天地投げ入身」とか
合気道の型練習は(単純に)重要な順に並んでいます。
これは重要度順であり時間経過順でもあり、間合い順でもあります。
「誰が」、「どうしたorする」、「何をする」を並べてあります。
これは人間の思考の順番に同じ。
だから基本が身に付けば思うがままアドリブで動いても(型を演じても)つっかえたり順番がおかしくなったりしません。
では、その簡単なはずの合気道、世界的メジャーにまでなっている合気道になぜ難しく思う人や、
苦しんでいるひとが少ないながらいるのでしょうか?
それは、先ほど述べた構造的(2層構造)なこと、
もう1つは練習の仕方に大きな問題があります。
●合気道は合気道であってひとつ
合気道という1つの武術を「体術」「剣」「杖」「片手取り」「受け身」などなど、
細かく分けて考え練習する傾向があります。
合気道はやはり合気道なのです。
「剣」というジャンルは存在しません。
剣を持っているけど合気道だし、
また合気道代表選手でもある=四方投げ
それに杖、剣、体術の区別はありません。
●合気道を学ぶということは、
合気道を「使う」ということです。
合気道が「できる」ひとは例外なく型をたくさん練習している人です。
そしてある程度≪合気≫ も知っている人です。
合気は英語で言えば文法に相当します。文法をしらないと魔法も使えませんから。
合気道を「使う」ことは
ずばり言いますが型をやり蓄積することです。
型をインプットして続けていくことです。
しこたま型を続ける
型をむちゃくちゃ数をこなして
この「し続けていく」ことで合気道を自然に記憶してしまいます。
無意識の領域にいくことになります。
こういう「無意識」の領域でなければ合気道は身に付きません。
考えて動かなくてはいけないようでは
人間(敵)の思考や動き「先」についていけないからです。