合気道と"むすび"
今日はちょっと専門家向き(武術マニア向け)に書いてみます。
Q&A形式で始めます。
Q1. むすびは「技」なのか?
A1. 技ではありません。ただしがつきます・・・。
Q2. 技じゃないとすると何なのですか?
A2. もともと人間が動物として持っているもので、形はありません。
形はないのなら、どう学んでいくのか。
学ぶというより、むすびはある感覚でそのむすんだ状態がわかります。
どうしてわかるかというと、自分の身体を通じて感覚できるからであるし、
もともと潜在能力(難しいものではなく)としてあるからです。
Q3.「相手とむすんだ」とはどういうことなのか?
A3. 言葉でいうのはほぼ無理ですが。敢えて言えば「相手と一体となる準備ができた」ということです。
Q4. 入身はむすびなのか?
A4. 入り身はむすびではありません。むすびしているということが、状態が
入身の必要条件ではあります。
Q5. 「合気道において相手と向き合っている」は、むすびとどういう関係が?
A5. これは誤解があるといけないので、書きたくないですが、
向き合うというのは"むすび"の本質だ、とだけ答えておきます。
Q6. むすびで相手が投げられるのか?
A6. これは条件しだいです。論は飛びますが、呼吸投げができる、できないの一つの答えとなっていきます。
むすびは四方投げや小手返しのような技ではないため、
むすびが、
むすびで相手を直接投げているわけではありません。
この質問は、むすびが分かっている方には無意味なもの(あまりにも常識)ですが、全く分からない方には
実際に体験するまで理解は１００%無理です。まず体験、体験。
Q7.YouTube動画などで学べますか。
A7. 絶対に無理です。
Q8. では、独学で体得できますか。
A8. 100%無理とは言いませんが、99.98%無理だと思います。
Q9. では、教えて(伝授)もらったとしたら、どのくらいの期間でわかりますか。
A9. 何十年と言いたいところですが、直ぐに分かると思います。それが何カ月なのか?
その日なのか、何年か先かどうかは、その人によります。これは確実に言えることですが。
Q10. 天とむすぶ、これってどういうことですか?
A10. 天は、地球または宇宙ということだと思います。
私はこういうことは初心者やむすびを教えている過程ではほぼ言いません。
どうしてかというと、
むすびの本質が身体を通じてわかったとき(悟った・体感できたでもいいですが)
自ずとわかるものです。わざわざ教えることもないと思っています。
それでも、上級クラスでは確認のためにレッスンをしています。
むすび階層D・・・宇宙とむすぶマニアックなむすびオタク専門講座でです。
Q11. 合気道の氣とむすびの関係は?
Q11. この質問は、はっきり言ってヒ・ミ・ツの部類にはいります。
それも超特急クラスの質問です。
ここで書けば、私の品位が疑われますので、いい質問ですが。
ご自身の師にまずお聞きしてください。
また是非ともと、いうならば
むすび階層B1.またはB2.のレッスンでお待ちしています。
こんな答えで申し訳ございません。
Q12. 神とむすびの関係は?
Q12. 植芝盛平翁のお言葉などからの質問だと思いますが、
神とむすびは武術という意味(元ネタ)においては直接関係ありません。
ただし、室町時代後期の元ネタより、もっと古くから「むすび」という
言葉はあることは存じています。
補足として、植芝盛平翁は
初めに、武田惣角（たけだ そうかく)からその実体技を体験し
その後、その正体が何なのかという、
むすびの本質を宗教のなかで
見出したという(私の推測)ことが言えるのではと考えています。
▽鴻心館合気道 公式ウェブサイト
