頭で考えると遅れー内感覚で ◇2016年合氣道演武大会より
以下、超マニアックな内容です。
多分合気道をしている人でも理解できるひとは少ないと思いますので
この記事はとばしてください。
・私の(例えば)手を取りに来る、
または胸突きを出してくる
そんな相手に対するには
大きく2つあります。
1.相手が胸を突いてくるから、こう捌くという練習から生まれた動き。
2.相手が胸を突いてくるその感じ(フィーリング)を体内の受信装置で捉えて動く。
1.と2.は練習のプロセスが異なるだけです。
よってアウトプットも当然異なってきます。
1.は意識を通じてやっています。
胸突きが来る、その時にはこういう型でやると意識的に練習した結果が1.です。
脳から神経に命令を出して動くもので、慣れれば無意識的に(意識レベルの最高状態)できます。
しかしこれでは、脳からの命令(神経経由)が介在するので居つきが必ず生じます。
こうきたから、自分はこうするという繰り返しの練習のことです。
そのような1.に対して、
身体で感じた(受け取った感覚)ことを基にして動くというのがあります。
これが「氣で動く」、とか「氣で捉えて動く」という領域です。
それには大前提として、身体で@@を感じる受信機が必要です。
それ㊙であり、できる先生でも
めったなことでは教えないと思います。
この身体に内蔵された受信機(比喩ですから実体はありません)を作り出す
そのノウハウが実は宝ものです。
この2.の技術を身に付けることは、後々大きな変化が出てきます。
型の練習も、武術以外のことにも、あらゆるものに対して変化がおきます。
型の見方も変わってきます。
動きにも余裕が出てきます。
居つく動きでは、いくら意識を集中していても、技と技の間に切れ目が生まれます。
2.の動きでは、私が道場で偶に言うところの「細@で感じて動く」というものです。
本ブログで紹介したYouTube動画も2.の動きをしています。
合気道も奥が深いということ
出口がなく生きているかぎりこれでいいというところはないと
実感しているところです。