合気道鴻心館《明月会》Meigetsukai

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Aikido【合気道鴻心館 3/6】

2014年03月06日 | 鴻心館
☆平成26年3月6日(木)
【先生やめないで】
 人を教えている仕事をしていると、その中で一番うれしく
 心に響く言葉はなんでしょうか? 

私は「先生! 教室を続けてください・・」といわれることです。

この前の実用書道カルチャー講座(堺店)の最初の話ですが
大和郡山筒井店の講座は3月いっぱいで閉鎖しますということから
始まりました。
その理由は学校にどうやら勤務することになるというもので、
それが止む無し。でとても残念なのですが・・
 話をしてしばらくしたときに

 堺店の生徒さんも早とちりしてか、ここも閉鎖するのですかと
何人にも言われてしまいました。
 言葉が足らなかったのでと考え、すぐに
 正確に私の現在おかれている状況を少し説明して納得していただきました。
で、結論は、堺店カルチャー講座はこれからも存続します。

 私の指導は、
 生徒さんたちが、ココニきて二年でをやめれるぐらいに上手に字を書けるよ
うにということをコンセプトに指導しています。

そう毎回話しています。
二年で出て行ってください。新しい生徒さんが入れなくなりますからと・・

カルチャー講座は退会届などの手続きは不要です。私は生徒さんの名前と電話
番号ぐらいしかしりません。またこちらも聞きません・・・

 私の教え方に納得できなかったり、一回千円少しの価値なしと判断されれば
消え去っていく、それがカルチャー教室です。現実は厳しいものです。

 しかし満員御礼となる状態が続いているので、こんな指導でもいいのかと
正直、私も戸惑っている状態です。

 生徒さん(お孫さんのいる女性社長)からは、「先生! もっと宣伝をしなさい・・」
と言われましたこの間。
 「儲け時じゃないですか・・」といったニュアンスを含んでいましたが

 しかし私は「いまのままでいいですよ」と

 そうしたら「欲がないねぇ 先生は・・」とポツリといわれました。
 
 私は今、書道教室は自分の勉強のためにやっていますと・・・。
 生徒さんを上手にするつもりはありません。

 そんな意識でおしえているのではなくて、美しい字をかけた時の喜びを
 味わえるような指導をしているだけです。
 いい字が書けた喜びを分かち合えるといったほうがいいのかもしれません。
 
 そんな教室にしたいのです。
 生徒さんをひきとめる小細工もなにもしませんし、気もつかいません。
 毎回、缶コーヒーを飲みながら私は気楽にやっています。
 本当はそういう演出をして見せていますが。
 リラックスできて書けるように。 

 生徒さんがこのブログを見たらきっとわらうでしょうねぇ。
 それでいいのだと思います。
 
 指導って結局。相手に夢を与え、それを実現させることだと
 そう思ってやっています。

 厳格な書道の先生に弟子入りして厳しくしごかれて・・・
 そういう希望を持った人は、立派な先生についてください。

 私は書道の先生のなかでも飛び抜けた才能もありませんし、立派な肩書もありません。
 いつもどうやったら、楽してきれいな字が書けるかだけ考えています。ココで指導しながら
 試行錯誤で考えている。それだけです。

 顔をしかめて書くスタイルは私はとりません。あくまでもリラックスして
 のびのびと。

 ある生徒さんに
 「入学御祝」と書いてほしいと頼まれて、手本を書きました。
 すると次のけいこ日に便せんにたくさん練習をしてこられました。
 それ以外にもついでだったもので
 「御香典」「志」「祝結婚」 「ご入学」・・・いろいろ書いて差し上げました。

 私はその生徒さんに
 祝い事の場合、それを受け取る人の心理をつたえて、「これがいいんじゃないですか」
 とアドバイスをしています。
 相手が就職がきまったとき、悲しみごとなど、それらに合わせて
 受け取った方がどう感じるかを考えて書きます。とそう教えました。

 結婚のお祝いなどは、相手さんはまあ、極端な話。どんな字を書いても良く(ポジティブ)
 受け取ってくれるものです。
 御香典をかくときは、こんな書体でかくように・・・
 就職祝いを書くときは・・・
 あまりみな知らないこと、気にしないような事を教えています。
 
 私はいつも きれいな字=喜ばれる字 ではありませんよと伝えます。
 
 字を書くのは、相手(対象があって)に合わせて書くものだと思います。
 ただきれいな字をかくのは独りよがりだと思うからです。だから初心者の生徒
 さんには読む相手に合わせて
 ・丁寧に、書くことがいいのか
 ・やさしい字で相手につたえるべきなのか
 ・真面目に見える字で相手に伝えるべきなのか
 
 字は感情をもつのだから、それを心がけてかいてほしいと思ってやっています。
 きれいな字を否定するのではなく
 きれいの中にも感情のかけらがチラッと顔をのぞかせている、そんな字をかいてね
 と言っているのです。

【マイスタディで子どもと】
 ある一人の子に言われました。

 「先生、来週で最後になるって本当?」

「マイスタディは来週が最終回やで」
 
 「また四年になったら始まるから、また申し込んでなッ。」
 
 「漢字がなぁ、分かってきてん・・」

 「そう、良かったなぁ」

 いつも、だれか先生がいつもついていたちょっと学力的に厳しい女の子との会話・・・
 (5人のスタッフで指導しています)

 もう少しだけ教えたかったなぁ・・と
 
 ちょこっと一瞬、そう思った昨日。
 
  

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