入院中に子供がいたずら書きした絵(2枚目)
怖いドラえもんやら怪獣やら波平さんみたいな絵が
書いてありますなー
でも、こんな絵に力を戴いたのを思い出します
[2001年7月23日以降]
ここからは、退院に向けて普通の生活に戻るため
必死な毎日。
30cm位開腹した上、筋肉も切り、リンパの一部も
切除したわけですから、普通に体を動かすだけでも
至難の業です
でもとにかく早い退院を考えてましたので、動くことに
専念してました。
抜糸後、切除した腎臓の、残った部分の動きをチェック
するため、エコー検査があり。
K主治医先生と、H研修医先生がお二人でエコー検査
を行い。
お互い首をかしげながら、何やら不安な感じで。
その後ナースステーションに呼ばれ、K先生から検査内容の
説明が。
「残念ながら部分切除した右腎が、ほとんど機能していない」と・・・
原因は、腎臓とつながる静脈を、切除前に血が腎臓に行かない
よう止めて行うのですが(腎臓は血の塊のようなもの)
切除後、静脈を止めていた金具を外し、腎臓に血を送る際、
途中で腎梗塞を併発したようで。
腎臓は一度駄目になると二度と元には戻らない臓器。
もう手は打てず、今現在多少の動きはあるものの、ほとんど
萎縮して機能を果たしておりません。
術後の異常な激痛と高熱は、この梗塞を起こしたのが原因
のようでした。
傷の痛みは、他の患者より大袈裟に先生も感じていたようですが、
梗塞と知り、「相当痛かったでしょう」って言ってました。
もう大袈裟じゃなくて、我慢強いだけじゃないですか
これが普通だと思って、とにかく我慢しましたよ~
痛いわけですね。。
でも転移も無く、傷が良くなれば退院できるとの事で、
必死で普通にできる努力に明け暮れました
その後、骨シンチ(骨への転移検査)、CT検査を行い
術後の状況は問題無いとの事で。
退院も異例の回復で、病室に居てもうるさいせいか、
8月5日に決まり
同じ時期に、同じ病気で入院した方を抜き去る速さ!
主治医の先生によると、私のがんステージは、
PT1b。2番目に軽いステージでした。
でも10年間の検査は必要とのことで。
全摘出手術は、転移のリスクは軽減するが、1つの腎臓
だけで今後生活するリスクがあり。
部分切除は2つの腎臓で過ごせるが、転移のリスクは
全摘出よりあるので、油断はできないのですね。
私は結局、機能がとことん低下した腎臓が残り、
でもわずかでも機能しているので転移の心配がゼロではなく・・・
なんとも複雑な心境ですね
わたしのガンは、抗がん剤、放射線治療ができないガンで。。
再発したら打つ手がないガンです。(腎臓に関してですが)
転移は、肺・肝臓・骨に転移し易く。
今も毎年検査をしております!
それからこの入院の時に、本当にたくさんの方がお見舞いに
駆けつけて下さいました。
来て戴いた方、全てメモに残しております。
57名の方が来て下さいました。
しかもその中の数人は、入院中何度も着て戴き。
退院間際は、だいぶうるさく、とてもガン患者には見えなかった
かも知れませんね
本当に感謝の気持ちを、この記事を書いていてまた思い出しました。
それから、忘れてはいけない事が、
闘病中に我が家の長男の同じマンションに住む、同級生で
幼馴染の子も、闘病中でした。。
この子は何度も手術を繰り返し、結局天国へと旅立たれました。
痛いとき、辛い時、小さい体で頑張っているこの子を思い出し、
頑張ったのも事実でしたね。
この時ばかりは自分だけ助かった事を悔やみました。。
望む死。望まない死。
自分で自分の命を絶つことを考えても、逃げられない死に直面する
とき、喜んで受け入れることは誰も出来ないと思いますが。
一瞬で死を選ぶのと、あちらから近づいてくる死は全く別。
自分の恐怖だけでなく、じわじわやってくる死の恐怖は、
たくさんの事を教えてくれました。
家族、親、友人、愛情、願望、欲望、絶望、後悔・・・・・
今起業して頑張れるのも、生きているうちにやりたいと思うから、
失敗も生きているからできる!
後悔のない、悔いのない生き方がしたいとの思いですね!
自分で選んだ道で、人のせいにしない、好きなことをする、
これなら人を恨んだり、後悔せずに済みますから!
それどころか、人に感謝する毎日ですよ
ガン闘病記、決して後ろ向きな経験ではなく、自分にとっても
人生の分岐点と思っとります
生きる時間の多少ではなく、どう人生を、時間を使うか!!
ですよね
死を意識して感じた体験を、何かの参考になれれば、
それだけで良しだと思い、思い切って書きました
次回からは又通常のブログ再開します