音信

小池純代の手帖から

日毎の音 銀 201105

2020-11-05 | 日記

  銀


 冠雪の朝まで生きたその証われの頭は銀を賜ひぬ


 粗塩と麻の布巾でかがやかすためだけにある銀製の匙
 

 時光る春は白金夏は銅秋は黄金冬は白銀


 銀細工黒くくすんで重々し古き都のあの老舗感


 stainless steel japan晴れ晴れと背に刻まれて鋼ぎんいろ




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