230705
秋初月五首
死から死へうつろふまでの仮枕草の葉ずゑを離るるあさつゆ
か
わたくしは死者かも知れぬ逝きてなほ生ける彼らの目の片隅に
花の色をうつしをりしがたまゆらのつゆおちながらいろをうしなふ
此処がいいうなづきあつてうすれゆく音なき風と色なき夜露
秋初月つゆと連れ立つひとすぢの風のゆくへをひと問ふなかれ
あきはづき
秋初月五首
死から死へうつろふまでの仮枕草の葉ずゑを離るるあさつゆ
か
わたくしは死者かも知れぬ逝きてなほ生ける彼らの目の片隅に
花の色をうつしをりしがたまゆらのつゆおちながらいろをうしなふ
此処がいいうなづきあつてうすれゆく音なき風と色なき夜露
秋初月つゆと連れ立つひとすぢの風のゆくへをひと問ふなかれ
あきはづき