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読書の森

無常という事

1960年代、国語の入試問題によく登場した小林秀雄の代表作が『無常という事』です。
当時は全く無常の意味を理解出来ませんでした。
しかし、常に変わりゆく世の中、定め無き世の中を痛感しております。

「ゆく川の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず」鴨長明の昔から、日本に無常観は根付いてます。
多分地震や台風の多発する事と関係すると思います。美しい自然や平和な暮らしは一旦荒れると見違える程荒廃してしまいます。
美しく咲いた桜が潔くパッと散るように日本人は、ことさらに騒ぎたてず執着せずに、運命に従順な人が多いと感じます。

それにしても、昨今の世の中の常ならぬ事には、ちと異常を感じてしまいます。

旅の目を休ませてくれる香り高くライラックの花も咲いております。
しかし、この一週間日本の各地で規模の大きな地震が起きた今その香りを無心に楽しめません。
気づけばどの街を行く人も沈んだ表情をして見えます。あまりの世情の変化に押しつぶされたかの様です。

世の動きを見ないようにして、無神経、無関心を装うのが一番生きやすいのかも知れません。ウクライナ戦争を伝えるテレビ画面を見るだけで、かなり辛いものがあるからです。

私自身について言えば、命の残り時間は自分では当然わかりませんし、持ち金はあまりに少ないのです。
出来れば僅かでもお金が残っている間におさらばしたいと本気で思っております。
しかし、憂世を忘れて自由な世界でのびのびしたい欲求が余計に芽生えてしまいます。

そんな時、旅の途中で穏やかな河の流れを見るとホッとするものがあります。今のうちにという思いもあります。

久しぶりの車窓から見る富士山に祈りました。
何を祈ったかと言えば、
「どうかどうか爆発しないでね」です。
こんな事祈るなんて以前は夢にも思ってもおりませんでした(ロマン無くてごめんなさい)

日帰りの慌ただしい旅でしたが、今も一人で旅を出来た事を感謝してます。
人生山坂ありますが、自分の力で生きられるのは最大の幸せです。別に一人暮らしであろうと無かろうと、社会の事情に合わせて生活していくのですから、皆孤独ではあり得ないと思えます。

今の若い方たち、どうか暗めの世の中でも頑張って生きてちょうだいね❣️
生きてる限り寂しさ辛さキツさは付きまといますが、そこを生き抜く勇気を持たなくても何とか生きられるものです。肩の力を抜いて下さいね!


読んでいただき心から感謝です。ポツンと押してもらえばもっと感謝です❣️

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