ただ熱心なファンとして手塚治虫のスッゴイ点を披露したくなってしまいました。
『火の鳥未来編』が上梓されたのが、1967年です。そこに何と今話題のアバターやメタバース擬きが描かれている!!
西暦3404年(手塚治虫の想定)、下っ端の宇宙飛行士ハヤトは恋人のタマミとハワイ旅行を満喫してました。広い蒼い空と海、海からの心地よい風、可憐な恋人、、。
うっとりと快適なひと時。
しかし、これはリアルな世界ではありません。
超高度に発達したメタバースとアバターの世界だったのです!
タマミはロボットではないが人間でもありません。女に化けたムービーと言う宇宙生物であります。
ムービーは従順な優しい生物で、主人を楽しませる為に超音波で幻の世界を見せてくれるのです。とても癒されるペットなのです。
しかし、ハヤトが愛するペットのタマミと郷愁に満ちた過去の世界に浸っている情報を宇宙飛行士の司令部は全てつかんでいるのでした。
そして、上司は地球人類の未来の為に邪魔者となるムービーを消せ、と命令を下します。
忠実なハヤトは一旦命令に従おうとしたが、どうしても殺せない。
そこで可愛いタマミとたった二人(正しくは一人と一匹?)で逃避行を企てます。
それは汚染され、凄まじい気象状況の荒廃した地上の世界へ出る事でありました、、。
さて二人の運命はどうなるでしょうか?
と言う事でいささかぞっとする物語なのです。
どうかこんな未来社会にならぬ事を心から祈ってます。