本著は、2017年のブログで取り上げたものです。
少女時代の著者の読書体験で感動した文学について、熱く語られたものです。
『赤毛のアン』、『にんじん』、『ドリトル先生』などそのかみの童話好き少年少女なら、思わず微笑んじゃうような懐かしい物語が次々と登場いたします。
時代を超えて、現代の少年少女の心の花束になって欲しいという思いがひしひしと伝わってまいります。
松村さんとは(2016年頃)Twitterの中でお目にかかりました。
写真を拝見しても、年齢を全く感じさせない、洗い立ての白いブラウスの香りがするような佳人です。
迷子になった猫を探して、夕べ家の近くの海岸を探し回ったというエピソードなど読んでますと、ほっこりと嬉しい気持ちになってまいりました。
都会の大新聞社の女性記者でいらしたのに、沖縄の海近くに住んでらっしゃるという、この人、浪漫の香りがたっぷり漂ってきて、大好きになりました。
私の気持ちが通じたと言いますか、丁寧な形で自著を送ってくださったのです。
このSNSは驚くほど私にフォロワーがつきましたが、残念ながらアカウントを削除しました。本来自分に知的に確立してもいない論理を振り回して、政治的やアナーキーな意見を述べ過ぎた気がします。
その後、松村さんの消息は存じ上げませんが、現在も執筆活動をされながらお庭に採れたバナナでケーキ作りをされるなどお変わりないようです。
「耳ふたひら 海へ流しに ゆく月夜
鯨のうたを 聞かせんとして」(歌人である彼女の代表作です)
煌々と月光の射す夜の海辺、己の五感に鯨が泳ぐ豊穣の海を覚えさせるように潮のうねりを聞きに行く(私流の解釈ですが)、松村さんは雄大な広がりのあるとても美しい歌を作る人です。
どうか、お元気で再び花開かれる事を祈っております。