今日は大安の土曜日、コスモスの咲く街の可愛い結婚式場で記念写真を撮っていました。
生憎の曇り空ですが、雨が降らなくって良かったですね。
図書館で題名に惹かれて借りた本です。
和やかな結婚式とは、うって変わった内容でありました。
この本は「価値観」という指標で、日本人と世界の国々の人の意識を電通総研が調査し、ランキングづけしたものです。
東京(日本)、ニューヨーク(アメリカ)、ロンドン(イギリス)、パリ(フランス)、ベルリン(ドイツ)、北京(中国)、ソウル(韓国)、バンコク(タイ)、シンガポール(シンガポール)、ムンバイ(インド)、という各国の主要都市の住民を対象に調査したという事です。
読んだ後で、この調査は1996年から2001年までにしているのに気づきました。
そして、この本は2003年に発行されたものなのです。
著者は電通の主任研究員で、確かな数字です。
しかし、18年前の数字と、現在とは隔たりがあるかと危惧しました。
ところが、バブル崩壊後のこの数字こそ、現在の日本社会の状況をはっきり映し出す鏡みたいなものでした。
具体的な例を挙げます。
景気が良かった時代に築いた一億総中流の意識が、バブル崩壊から崩れてきたのが明確に示されてます。
「貧富の差はもっとあってよい」は日本がトップです。
又、「安全安定した社会を目指すべきと考えない」のもトップです。
この背景には、実は中流意識が行き渡っている事や、世界一安全な国という安心感があったのかも知れません。
「厳しい時代、実力のあるものが生き残らねば、かえって不公平」という意識があったのでしょうか?
ここで又、ショッキングな数字が出てます。
譲り合いの精神を目指すのも日本人は最下位なのです。
2019年現在の日本の社会状況は、まさにこの統計通りになっているようです。
必ずしも他の国の意識に合わせる必要はないとはいえ、ちょっと、がっくりしました。
この数字の一番大きな原因がバブル崩壊であり、1997年の阪神淡路大震災なのかも知れません。
さて、この後「現在幸せですか?」とか「他人の評価が気になるか」とか、興味ある調査項目が出てます。
又、機会を見て紹介したいです。