読書の森

2011年3月11日午後2時46分 その2



ガスは自動的に止まり、水道は出なかった。
幸い水はストックが有り、電気は通ったので、レンジで冷凍食品を温めて食べた。

テレビは次々とアナウンサーが変わり、緊張し切った顔で災害状況を説明
した。

あまり凄い地震なので、とても本当の事と思えない。
当地は震度5だと言うが、「はあ、震度5ってこんななんだ」と思っただけだ。

絶えず余震は続き、前と同じ強さの地震が来ると報道される。

その晩、全国の電気節約の為と、突然の停電を恐れ、暗い中でロウソクをつけ、枝野さんの話を聞いていた。

深夜殆ど眠れない。
この時に及んで死ぬ前に誰かに会いたいとか思ってない。
止まない地震は無い。
正直、「いつ終わるのか」と思っていた。



翌朝は、知人に電話をかけ、又電話がかかった。

「もうこんな大きなのが来たから、ずっと来ないわよ。安心ね」
と言う人に反発して、後悔した。

いつか、これは止むけど、きっと日本は変わってしまう。
何だか変な予感がする。

非常に嫌な女になっていた。

読んでいただき心から感謝です。ポツンと押してもらえばもっと感謝です❣️

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