読書の森

昨年9月の『今を生きる』付記



先程、千葉県で震度5弱の地震が有りました。
ここ東京は震度3ですが、久しぶりの大きな揺れで、「スワッ大地震か!」と一瞬ドキドキしました。
取り敢えず、ショルダーバックを掛けてトイレに行きましたが。
(地震が又襲ってトイレに行けなくなったら困るので)

本日、集中豪雨の被害を観てると、日々是好日などと言う昔の言葉が嘘臭く思えてきます。
無事が何より、もう贅沢言わないから、ハラハラドキドキしないで三度の食事が食べれれば良しと考えてしまいます。

病気をして、大袈裟ですが(死に至る病いでは全然有りません)命の危機を自分の内で感じました。
初めて自分の年齢を思い知らされたのです。
その時、せめて自分のベッドの上で使い慣れた道具に囲まれて死にたいと、切実に願いました。

ギリギリのところに追い詰められると、人の望みはごくシンプルになるようです。
普通に生きる、それが究極の望みなのかも知れません。



さて、以前のエッセイを持ち出したのは、元気そのもので登場した登山家、栗城史多さんが、今年5月事故死されたからです。
どんな英雄的なパフォーマンスも生きていればこそ出来る、生きていて欲しかったと思います。

彼は困難を乗り越える事を喜びとして、ハンデを押して険しい山に挑みました。
努力して努力して、「喜びの為に苦しみを味わう」と言う言葉を遺したのです。
大好きな山で滑落死というのは痛ましい。

ただ、この対談で相手の医学者石川善樹さんが言った言葉で救われます。

「苦しみを乗り越えようとしている人たちを応援し合える世の中であってほしいんです」

今の世は、誰にとっても本当に困難の連続だと感じます。
「もうこんな目に遭ったから終わりだ。もうこれ以上何も出来ない」
と一人で不貞腐れるよりも、誰かとこの苦しみを分かち合い、困難を乗り越えられる気力の持てる世の中であって欲しいです。

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