読書の森

流れるボート 後編





後輩はニヤニヤしてる。
何で真剣に流れを乗り切らないのか。
何でこんな時に笑うのか!
バッカ(≧∇≦)

恐怖感より、こんな男と一緒に流されたくないと言う嫌悪感が強い。
私は男の子と見くびってた男を睨んだ。

すると不思議、ボートはスルスルと岸に向かっていく。
彼にからかわれたと知ったのはずっと後である。

私は悪戯っ子に苛めら易い女の子だったのが、大学へ入学しても続いてた様だ。



山出しの猿みたいだったその子も2年も経つとニヒルな二枚目風になった。
驚く事に彼を慕う女の子も出来、チラホラ持てた。

しかし、私の記憶の中では彼は「絶対に一緒に流されたくない人」だった。

その子は(又男じゃなくて子になってるが今じゃ爺様である)は、私を今でも誤解してる。
「XXさん(私)はのんびり屋でおっとり型。騙され易い」と。

それは今となっては懐かしい私である。
あのボートの時の様な、尊大な男のイジメに鍛えられ、随分と勘が強い人間になった。
なり過ぎた。

今思うに、自分がボートを漕げれば良かったのだ。
「ちょっと貸してごらん。下手ねえ、あんた」
とかスイスイ漕ぎ出せば相手はビックリ仰天、もう揶揄わなかったろう。

痛恨の極みである。
人に苛められたと愚痴を言うより、愚痴を聞ける心の博い人間になりたい。

無理かしら?

^ ^
ブログを作り始めて本当に良かったと思います。
種が尽き読者が減る頃のブログランキングで、発見したのは、同じ様な見方を持つ人がいる事です。
それも知人でなく、純粋にネットの世界でしか知らない人たちもいらっしゃいます。
寧ろ多いです。
ああ、こんなにも共振(共鳴ではありません)出来る人がいるという思いで救われます。
生きにくい世の中ですが、自己発信をする事で生きていく力をもらえると思いました。
本当にありがとうございます。

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