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読書の森

手塚治虫『火の鳥 復活編』

ご無沙汰してる内、関東地方で梅雨が明けました。
かなりの猛暑です。無理のないよう適度に動きましょう。

今日は手塚治虫の名作『火の鳥』をご紹介します。
人間とロボットとの恋、これを手塚治虫は昭和時代に描いたのです❣️


時は2482年、1人の少年が最新鋭のエアカーから墜落死しました。脳死です。

ところが生き返った、脳死の人が生き返ったってどういうことか?と言えば、最新の医学によって「人工脳」を埋め込まれた、のです。

そこまではあり得るかも知れません。

ただし、この後まさかの展開、手塚治虫先生のスッゴイ想像力の賜物の展開があります。
脳が金属のこの男は血の通った人間が無生物に見えてしまう。
彼の容態を気にしてきた人ことごとくガラクタに見えるのです。

その代わり無生物は普通の形状で見えます。壁にかかる絵も、ソファーもベッドも本来の形でございます。
彼を一番心配してる母親すら金属の塊、絶望の内に沈む彼。

彼は人工脳第一作目として、病院では貴賓待遇ではあります、が外出制限はかかってるし、行動は全部捉えられてます。
自由もないし友達にも会えない孤独地獄でございました。


彼に許されたお散歩の時間、素敵な女の子に出会う。そして一気に燃えた恋心。
実はそれがロボットだったのであります。

そのロボット、チヒロも彼を深く恋してしまう。
ロボットどうしの恋とも言えるのですが。

彼は貴重な実験材料であるからして無傷でいてもチヒロは純粋な(?)ロボットなので「解体」宣告を受けた(^ω^)

許されぬ愛だからテンションは昂まる、やっとの事で病院を抜け出した彼は、貴重な自然の残る一角でチヒロとデート❤️
喜びに抱き合う二人(?)。

ところが、、彼らの目には緑豊かな公園の清らかなせせらぎなのは、鋳物工場の敷地で川は溶鉱炉だったのです。

さて、このカップルの運命はどうなる事でしょう?


後は続きます。

実は彼は大金持ちのおぼっちゃまで、彼の財産を狙った人の謀略で殺されていた、そして最新の医学で人工脳一号となった人なのです。
この後の展開はかなりスリリングでございますよ。

興味ある方は読んでね❣️


読んでいただき心から感謝いたします。

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