本著は朝日新聞香港支局長だった津田邦宏氏が記されました。
同窓会で紹介されて購入しましたが、詳細に読んだことはありません。
今、書評を記すのもおこがましいのですが、昨今の香港の情勢をテレビなどで観ると市民の生活が返還前とは激変したことを強く感じます。
1997年7月1日の返還後の香港とそれ以前の香港を比較すると、一番感じるのは、個人の自由が無くなったことです。
本著の写真でも分かるように、雑然とした中で市民は何者かに縛られることのない生活を満喫していたようです。
実は私も会社員時代、1979年の初秋に香港旅行に行きました。
この写真は、船上パーティを楽しんだところです。
船上の踊り。
宿泊ホテル近くの街角で。
観光客が多いせいでしょうか、子供も犬も人懐こくすぐに溶け込むことができました。
1979年の香港の印象は、猥雑で何が潜んでいるか分からないけれど、とても自由な雰囲気に満ちてました。
貧富の差はかなり感じましたが、貧困層の人々もやたらと元気でした。
日本人のように大人しくないですが、自己主張をはっきりするので分かりやすかったです。
今現在の香港はどうなっているのでしょうね?
津田邦宏氏は長く香港に滞在し、かの土地を熟知した人です。
折角購入したこの本を深く読んでみたいです。
この頃とんとご無沙汰している読書ですが、自分の蔵書を読み直すと全く別の発見があるかもしれません。