見出し画像

読書の森

『感傷的な午後の珈琲』その2

動きの悪いスマホに嘆いた挙句、拙blogも『別れのブルース』(ヒット数が多かったので)で締めくくろうとカッコつけてた婆です。
ところが、当スマホのセキュリティ強化してギガがかなり減った形にしていたので、単にギガ不足で動かないのだと判明してしまいました。なんとカッコ悪いのでしょう。

本日から如月、もうすぐ節分でございます。つまり今ギガの持分たっぷりなんです♪
Upせずにいられない気分になります。

そこで何度目かの小池真理子さんを読み直しました。

今は直木賞受賞の『恋』を読んでもピンときませんが、両親を亡くされ最愛の夫君が癌闘病中(20年逝去)の頃のこの作品は自分の心をぐんぐん惹きつけたのです。



昭和30年代、彼女は子供時代を東京大田区で過ごしてます。
丁度同時期に同じ土地で私も学生時代を送っています。
「あるある!」「そうそう」嬉しくなるような思い出がご馳走のように詰まった序章を満喫しました。
子供天国の路地裏の風景、懐かしい人や夕餉の匂い、例えば甘いカボチャを炊く匂い。
表題と異なる日本的ちゃぶ台の風景が展開してます。

私が兵庫県を棲家として選ぼうとした理由は、昭和の懐かしい風景が未だたっぷり残っていたからでしょう。
大震災に傷つきながらも、昔の匂いが漂っている町、蜜柑色の灯火に憧れた点があります。

さらに大好きな作家、筒井康隆、宮本輝が生まれ居住する場所だったからなのです♪
(筒井先生は居住、宮本先生は生まれた土地です)
いい年した婆さんがそんな青臭い憧れを満たすには、現実はかなり厳しゅうございました。

厳しい時代の波にアップアップ喘いで明日は何処に行くのやら、、(?)でございます。

(写真は神戸地下鉄海岸線内の風景、外人居留地の美しい写真が駅構内の壁に飾られてました。神戸はホント綺麗な街でした)

小池真理子はとっても料理好きかつ上手な奥様です。かなりドメスティックな面をお持ちで、お侠な不良少女を装う良家のお嬢様的な雰囲気がありますね。この年代の文学好きな奥様が愛してる作家さんです。

ただし本著の中で「駆け落ち」、「不倫」、「性的妄想」などの言葉が飛び交ってます。つまりこれは言葉であって実際の行為ではないわけ。
彼女はそんな妄想に浸りながら肉じゃが作ってる場面もあり得るな、と私には思えます。

読後可愛い美少女(ちょっと生意気なのが難)と再びお話しした気分になれました。
読書は作家さんとの会話の場でもあるようです。
周囲の人々と話が合わず、孤独感に陥った時、本の世界に入り込みしばらく遊んで、又現実に戻るとかなり余裕が出るかも知れませんよ!


節分の日、年の数だけお豆を食べるとお腹を壊す恐れがあります。
60年で還暦ですので私は60引いた数いただく事にします。

どうか元気で春を迎えて下さいね♪


読んでいただき心から感謝です。ポツンと押してもらえばもっと感謝です❣️

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「書評」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事