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読書の森

袋小路

「袋小路」は日本の町(碁盤の目に区画整理した京都では殆ど見られなかった)でよく見かけます。
よそ者が袋小路に入るとそこから逃げられない、昔、町内の治安を保つ為にそのような構造にしたのでしょうか?

ただし、いざ地震や火災などが起こると町民が避難し難いですね。

今じゃ全く人気が無くて、袋小路のとっつきの不動産はその分値が下がるといいます。


私は袋小路が好きです。知らない町の細い道を辿って袋小路に入ると何故か嬉しいのです。
子どもの頃に住んだ東京都大田区では袋小路が多くて、仲の良い子の家がそこにあったりして、思い出すからでしょうね。

ただしノスタルジーに浸るのはそこまで。
当たり前ですが、袋小路は通り抜けは出来ないので元来た道を辿って行かねばなりません。

ここで問題なのは、元来た道が複数ある場合です。
例えば左右どちらの道から来ても突き当たりに大きな建物が塞いでいて、通り抜けが出来ない場合、さてどちらの道から来たのか、未知の場所だと迷う事がありますね。まして暗い夜道だと困る。


このような場合が、「袋小路に入る」という事ではないでしょうか?
「じゃあ、スマホのアプリを使って解決しましょう!」
と実際の通路で有れば出来るでしょうが、それを思考の径路としたら、「行き止まり」でニッチもサッチも行かなくなる場合があります。



便利な機器が使えない、見も知らぬ道、すなわち今まで無かった思考径路を辿らねばならない、その時に「行き先」を「自分で考える」事が求められる訳ですね。

シビアなんです。




読んでいただき心から感謝いたします。

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