気がつくと、日本人は豊かになっていた。
と言うのが戦後生まれの実感である。
何故なら社会の一線で働いているのは、親の世代であったからだ。
あんなにも遠い憧れの国だったアメリカは、お隣の親しい国になっていた。
アメリカが変わったのでなく、日本がガムシャラに頑張ったのである。
その底にはアメリカが保障してくれる平和があったのだが。
私たちの世代は永遠に「戦争を知らない子どもたち」(青春期に流行った歌)を地でいってると思う。
この世代の、アメリカに対する反発も憧れも、全て遠い豊かなアメリカのイメージから発している。
もう、現実のアメリカも日本もかってのそれと様変わりしているのだ。
外見がどんなに変わっても、戦争をくぐり抜けた逞しい大人に支えられた昔のままの心を持つ人が多い。
私自身がそうだから、言ってしまうのだが。
自由は遠い異国にあるのではなくて、己の心を解き放つところにある。
今一度、高校の掘ったて小屋の壁を見る所から出発しよう。
Every free is in my heart!
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