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暗号化

2005-09-02 10:43:04 | 情報セキュリティ
 セキュリティ対策のキーワードとして、暗号化という言葉を聞かない日はありません。しかし、みなさんは暗号化といわれてもなかなかピンと来ないのではないでしょうか。

 自分は暗号化なんて関係ないよと思っている方も多いかも知れません。しかし、暗号化の技術は皆さんが知らぬ間に使用していることがあるのです。

 一番可能性が高いのはWebでの閲覧です。特に、ショッピングのサイトは必ずと言っていいほどその通信がSSLという技術で暗号化されており、他人に傍受されてもすぐには内容がわからないようになっています。クレジットカードの情報などをやりとりするのですから、当然といえば当然といえます。

 これからの時代、暗号化の技術はもっと身近なものになるかも知れません。メールは誰にでも読まれるはがきと同じだということを先日の記事でお話ししましたが、メールも暗号化すればのぞき見されることもなくなります。メールの暗号化が普及するのは、もう少し時間がかかりそうです。暗号化そのものについての知識と、ソフトウエアの普及が必要だからです。自分と相手が同じ暗号化方式を利用しないとメールのやりとりができなくなるからです。

 こうして、個人のレベルで暗号化技術を簡単に利用できることはある意味いいことのように思えますが、困る人たちも出てきます。それは、政府や警察といった政府関係機関です。政府が国防上理由で、個人の情報を盗聴したいと思ってもそれが不可能だと国が危険にさらされることになります。テロリストを考えてみてください。彼らが暗号化技術を駆使して連絡を取り合うと、その計画を阻止できなくなってしまうかも知れません。

 アメリカ政府は、暗号化技術を国外に持ち出してはならないことにしていますが、ある人が自分で開発した暗号化技術をインターネットに公開してしまいました。それで、事実上政府による暗号技術のコントロールが不可能になってしまいました。それが、ネット上で広く利用されているPGPという暗号化技術です。

 暗号に関してはこんなふうにして、あれやこれや話題もあるのですが、これからより身近なものになることは確かです。われわれが暗号を駆使して連絡をとりあうなんて、まるでスパイのようなことが現実のものとなっているのです。

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