カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

自然の猛威

2011-06-01 09:43:25 | 日記

カンナリゾートヴィラが台風の猛威の中、庭園の木々が大きな被害を受けてしまいました。ヤシが80本も倒れてしまい・・木々の緑は潮風で枯れて茶色に変色し、ハイビスカスやサンダンカなども花の姿がかけらも見えなくなってしまいました。自然の猛威の中で立ち尽くす意外に何もできなかったとスタッフの言葉。

ちょうどこの時期、26日夕方から東京へ帰省中でした。電話での被害状況は刻々と確認をしていましたが、昨日夕方18時頃ホテルに帰着して、庭園を巡回して、被害を目の当たりにして言葉をなくしてしまいました。そして、スタッフの苦労がしみじみと思われました。

自然の猛威の前にと考えると、3.11の東北関東大震災を真っ先に考えます。TVで見た恐怖の映像が蘇ってきます。もちろん比べ物にならないことは充分承知の上で・・・。ただ人は、自分自身に降りかかった現実に心を奪われてしまうものですね。東北関東大震災の何万分の一かもしれない現実にも感情が高ぶってしまいました。このような感情が、東北関東大震災での被災者の方々への復興への姿をさらに熱く応援するきっかけになりそうですね。

一昨日、思わぬ人からの一本の電話。私は、その時この電話を東京で受信。それは、バリトン歌手の具志史郎さんからの電話でした。台風被害のお見舞いの電話でした。その時は、お電話を感謝して終えて翌日。スタッフの一人と電話で話をしていたら、具志さんが台風被害の後処理に手伝いに来てくださっていた・・・と聞いてびっくり!心配と言う思い、行動に移して頂いたことに驚きと感謝と歓びが心を満たしました。私たちは、多くの人たちと関りながら生きています。決して一人ではありません。東北関東大震災が起きて日本人の中に、本来日本人が持っていた魂が揺り動かされて目覚めたように思います。人の目や関心がお金・経済にあったちょっと前までと違う価値感が芽を吹き始めているように思います。

不幸が現実、目の前にあるけれど、その先にある未来は、決して不幸ではない!それは、心の持ち方次第で変わるはず。人との関り方をもっと大切にしよう!心を砕く時間をもっと大切にしようと今回の東京で感じた事。