カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

宜野座の作家

2011-11-29 07:35:43 | 沖縄

先日、宜野座村在住の「鈴木芭蕉布工房」を尋ねた。新築の木の工房は、新しい木の香りのする素晴らしい工房だった。宜野座にこのような素晴らしい伝統工芸作家の方が住まわれていることを心よりうれしく思った。

芭蕉を育てることから始めて芭蕉の繊維から糸にを作り、帯を生み出すまで全て一人で手作りであると言う。1年の6つの作品を作るの精一杯と言う。手作りの品には心がこもっており、鈴木さんの想いが形に現れているように思えた。

「ものづくり」は日本の伝統技術であるが、最近の機械化が進み行く時代の中で貴重な財産とも言える。だから、決して安くはない・・・本物だけが持つ魅力に溢れている。時を刻むに連れて本物だけが生き残って行く。サービスと言う物もそうだと思う。形だけサービスを作っても、そこには心からのくつろぎや歓びはない。

沖縄東海岸は、あまり人々に知られていない資源が溢れている。太古の昔の沖縄の文化や遺跡がまだまだ眠っていると言う。この手付かずの資源をどのように活かすかは、心の問題にあるように思える。卑弥呼の時代の沖縄に、どのような文化があったのか未だ知られていないと聞いている。東海岸には、その誰も触れたことのない遺跡や文化が奥深く眠っている。

このような自然を大切にしながら、太古からの沖縄に眠る文化や遺跡を守りながら、文化意識の高い観光が生まれて来ることを期待したい。

 


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