カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

暁の海

2011-06-13 07:36:29 | 日記

早朝4時30分早すぎる目覚めに戸惑いを感じながらも・・起き上がり熱いシャワーを浴びようと・・。うん、一走りしてこよう!たっぷりと汗をかいてから思いっきり熱いシャワーを浴びることにしよう!軽いストレッチの後15分くらいは歩くほどのスピードで走る。いつもの事。若い頃と違って身体機能が直ぐには目覚めない。身体がアップしてくると体感温度も上がって、汗が出始めると、少しスピードを上げる。規則正しい呼吸が少し乱れ始めてくるがしばらく走るとこのスピードでの呼吸に落ち着いてくる沖縄の太陽は厳しいくらいに熱を持っているから、早めに5キロを走り終えようと考える。普段は、その日の体調で5キロから10キロを走ることにしている。

集落を過ぎて海岸線にでると一気に海からの風がどっと吹きぬけて行く。風か気持ちいい!視界も広がり遠くの島影がくっきりと見える。この瞬間が快感。ヤシが風にゆれて、道路には、普段車で通り過ぎてみる事もない小さな花が咲き誇っている。走ることを始めて、毎日海の色が違う事に気がついた。空の色が海に映し出されている。暁の頃の海は、水平線のかなたが紫色になり空と海の区別がつかないくらいに美しくなる。これは、この時間だけの宝物。かけがえの無い、この瞬間に輝く景色。この時間にしか見れない海の景色に魅かれて走り始めたようなもの。あまりに美しいこの瞬間がまぶしいくらいに感動する。海を眺めるわずか10分のこのシーンのために早朝のランニングがあるように思える。

心身を開放するこの時間が1日を快適にしてくれる。イマジネーションの原点。ホテルでの仕事は、いつもお客様への向けて感動を産出していかなければならない。そのためには、自分が楽しむ、感動する自分を保ち続けることがこの仕事を続ける原点となる。


最新の画像もっと見る