心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

北アルプス 鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳(6)

2019年10月05日 | 北アルプス


鹿島槍ヶ岳(2,889m)・爺ヶ岳(2,670m) (つづき)


 9時過ぎに下山を開始しました。北アルプスでも、こんなに気持ちのよい下り道はなかなかないです。
 稜線に虹を描くような雲が、どんどん分厚くなり、動きも鈍くなってきました。
 賑わっていた冷池山荘のテント場は、ほとんど片づけられ、5張しか残っていません。冷池山荘でコカ・コーラを買って飲み、気分も新たに次の小屋、種池山荘へと向かいますが、爺ヶ岳への登り返しは実に疲れます。
 登って来た鹿島槍は分厚い雲の中ですが、立山・剱岳はまだまだ見えています。一番見えている時間が長かったのは剱岳でした。見下ろすと小さな沢が続いています。この沢は「棒小屋沢」で、北西の方向に向かって流れ、あの十字峡で黒部峡谷の下ノ廊下とぶつかっています。
 下ノ廊下も十字峡も、行ったことはありませんが、地図を見てそう分かっただけで今いる場所がすごい場所だと思えてきます。
 種池山荘では、昨日食べたピザをもう一度いただくことはできませんでしたが(販売は午後1時までとのことでした。)、ラーメンを注文しました。ここで泊まって、明日ゆっくり扇沢まで下る人も多いようです。
 最後の柏原新道もなかなか長いです。反対側はまるで崖のような斜面で、急な沢がいくつも流れているのが見えます。こんなに暑いのに、ところどころ雪が残っています。流れがあまりにも急なので、残雪のかたまりが途中でつかえたままになっています。
 昨日の朝、ジャングルのようだと思った森に帰ってきました。柏原新道は歩きやすいのですが、登山道の終点から扇沢のバス停まで、最後にアスファルト道の登り返しが待ち構えていました。


 鹿島槍が見えたのはこの写真のタイミングが最後でした。


 剱岳は山そのものも凄いですが、雪渓も存在感があります。


 爺ヶ岳


 種池山荘が見えてきました。


 柏原新道の下り。 (登頂:2019年8月中旬)



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