北アルプス 槍ヶ岳(3,180m)・笠ヶ岳(2,898m) ((9)のつづき)
硫黄乗越を越えて硫黄尾根を反対側から眺めると、さらに凄さがあらわになってきました。硫黄尾根は、ただの一本線の尾根ではありませんでした。すべてが断崖絶壁だとしても言い過ぎではありません。
硫黄尾根の山々は火山ではありませんが、標高を下げた硫黄沢からは1,000mを超える高さの噴煙が上がったこともあるといいます。地形図では、硫黄沢が他のいくつかの沢と合流して、湯俣川となって下った先に「地獄」という地名があり、付近には温泉マークが3つ固まっています。
硫黄沢の谷底には水の流れは見られず、岩は真っ白でこれも一種の地獄のように見えます。北アルプスにはいろいろな場所があります。
沢をはさんで反対側の鷲羽岳は火山です。ここからは見えませんが、水がたまって池になった火口があります。
(登頂:2013年9月上旬) (つづく)