山形新幹線では、新幹線と在来線が同じ線路の上を走っています。福島から米沢にかけては、鉄道は吾妻山の北の板谷峠を越え、その名も「峠駅」という駅もあります。この区間は本数が少ないので、新幹線の止まらない山間の小駅に訪れるのは容易ではありません(福島と米沢を結ぶ在来線電車の本数は、上り・下りとも1日6本です。2020年12月現在)。雪の季節になると山深さがさらに増す気がします。スノーシェルターに覆われた駅のホームに立っていても、雪深い場所にいるのが分かります。
福島県の赤岩駅は休止しています。時刻表には載っているのに、2016年12月から今日まで、1本も電車が停車していません。雪の積もったホームには、足跡がまったくついていませんでした。冬は、電車に乗るためにこの駅に歩いてくることも難しそうでした(2021年3月12日、廃止されることになりました)。
大沢駅。足跡の先にホームがあります。屋根があるのに雪が積もっています。
(写真 赤岩駅:2006年12月 大沢駅:2016年12月)