心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

南アルプスの三千メートル峰をめぐる(13) 聖平小屋から聖沢ルートを下る

2016年11月25日 | 中央アルプス・南アルプス


千枚岳(2,880m)・悪沢岳(3,141m)・赤石岳(3,121m)・聖岳(3,013m)
(つづき)


 今日は下山して家に帰る日です。
 聖沢登山口から、井川観光協会の送迎バスに乗って帰ります。バスは聖平小屋で予約でき、朝10時発と昼1時発のどちらかを選ぶことになります。1時発だと時間を持て余すかと思い、10時発の方にしました。午後から天気が悪くなりそうという予報もありました。
 5時間あれば間に合うと踏み、朝の5時前に出ました。4日間で一番早い出発になりました。
 かろうじて、懐中電灯をつけなくてもいいという程度の明るさでした。



 沢沿いの道を下るだけだと思っていたら、一転して急な登り返しが出てきました。帰るのもなかなか楽ではありません。
 足場がよくないポイントもあります。
 その代わり、最後にすごい景色を見ることができました。聖沢の急な流れです。それを、ずっと上にある岩に立って眺めることができます。なかなかの高度感で、スリルがあります。
 支流が滝になって、沢の本流に流れ落ちていました。


 やや危なっかしい吊り橋。ワイヤーのうち、1本は近くの大きな木の幹に付けられていました。この木が折れたら帰れなくなるかもしれないと思いました。
 「定員五人」とありますが、そんな注意書きがなくても、こんな橋は1人ずつ歩きたいものです。
 この吊り橋を渡った後は、だいぶん歩きやすい道になりました。
 キツツキが穴を穿つ音が聴こえてきました。規則正しく、心地よい音です。キツツキは秋の季語です。

 昨日聖平小屋でお酒を飲みながら話した人と出会いました。今日は上河内岳から茶臼小屋を回って帰ると話されていたので、ここで見かけたのは意外でした。上河内岳へ登ろうとしたら、歩けないほど凄まじい風で、引き返したそうです。今いる場所は、風はほとんど吹いていなかったので、これまた意外でした。
 


 (登頂:2016年9月上旬) (つづく)



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