祖母山(1,756m)
祖母山は、大分と宮崎の県境に聳える山です。登山口の尾平では、錫が採掘され、昭和29年に採掘が終わるまでの間、日本有数の鉱山でした。今は、人の気配すらありませんでしたが、昔たしかにここが鉱山として栄えていたという雰囲気は残っていると思いました。
まず、写真の景色が迎えてくれます。岩壁は猛々しく、稜線は情熱を抑えきれないかのように、あちこちの方向へ乱反射するように伸びています。中央に、ひときわ尖っているのが天狗岩です。今日はこの岩に登る計画はありませんが、見るだけで力が漲ってきます。スタートして5分もしないうちに、登高欲をかき立てられる山ははじめてでした。
登りは「宮原コース」を選びました。しばらく下った後、この橋を渡ります。右に向かって傾いた小さな吊り橋と、川上渓谷の組み合わせもいいです。今日は最初からわくわくすることばかりです。
(登頂:2013年4月初旬) (つづく)