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心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

奥多摩・御前山から大岳山への縦走(4) 避難小屋から大ダワを経て大岳山へ

2016年08月29日 | 奥多摩・高尾・陣馬


御前山(1,405m)・大岳山(1,267m) (つづき)

 まず、御前山避難小屋から御前山を往復しました。湯久保尾根の分岐点まで出て、急な階段を登り詰め山頂に至ります。10分かかるかかからないかの距離です。山頂は広場のような場所で、樹林帯で眺望はそれほど効きません。さらに西へ進むと展望が開けるポイントがあります。
 しかし、人の多さに驚いてあっという間に退散してきました。御前山には四方から登山道が伸びています。奥多摩湖や月夜見山の方面から登って来た人が多いようでした。
 帰り道で、カタクリの保護活動をしているグループの方々からガイドマップをもらいました。


 新宿駅で買った弁当を避難小屋で食べ、今度は「大ダワ」を目指します。途中に「鞘口山(1,142m)」という山があります。ピークらしい場所に立ってみましたが、ピークという感じはしませんでした。
 このルートはガイドブックに出てくることは少ないようで、僕が持っているものの中では、『東京都の山(※)』の「日本山岳耐久レースのコースを歩く⑧」で取り上げられているのが唯一でした。日本山岳耐久レース、別名”ハセツネCUP”は日本のトレイルランニングレースの嚆矢として知られています。奥多摩山域の71.5kmのコースを制限時間24時間で走るのです。ここまで来ると全コースの6割ちょっとを過ぎており、ランナーにとっては、いよいよ疲労、それ以上に睡魔との闘いになることでしょう。
 (※)東京都山岳連盟著『新・分県登山ガイド12 東京都の山』(山と渓谷社)
 そんな重要な道のりですが、歩くのに難しいところはなく、尾根の上り下りを繰り返して大ダワに着きました。スミレやカタクリの花も見ることができました。10人前後のパーティーと2組すれ違いました。


 大ダワは林道との交差点になっています。”タワ”とは変わった地名ですが、”撓んでいる”からきているとのことです。奥多摩にはここ以外にも、「タワ尾根」「ヒルメシ食いのタワ」といった地名があります。『日本山名事典』(三省堂)をひくと、岡山県に「峠山(たわやま:221m)」という、「タワ」の意味をそのまま漢字にした山が見つかりました。



 大ダワからはさらに山岳耐久レースのコースをトレースして、大岳山へ向かいます。鋸山のピークを踏むこともできましたが、この日は巻きました。アップダウンがところどころありますが、歩きやすい道でした。展望のある場所で振り返ると、登ったばかりの御前山が大きいです。地面のササの色が濃くなってきたと思ったころ、馬頭刈尾根の分岐点に出て、次いで大岳山の岩場が現れました。


 (登頂:2016年4月中旬) (つづく)



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